ここ最近先進国で盛り上がったほとんどのデモが何の勝利も得ることなく瓦解していることからもそれは分かる。
先進国のデモが負け続ける理由、それは選挙に対する姿勢にある。
安保法案に反対してデモしている人々も選挙では何も変わらない、民主党や共産党に投票しても何も変わらないと考えているからこそ直接的な行動に出ているのだ。
民主主義国家では選挙を通じて意思決定プロセスが決定されるが、彼らはそれに従いたくないためにデモという非正常なやり方で意思決定プロセスに影響を与えようとしている。
しかしデモをする人々が自分たちが民意を代表しているとどれだけ騒いでも、選挙で本当の民意が示されれば彼らがノイジーマイノリティでしかないことが明白になってしまう。
結局のところデモというのは政府に挑戦しているのではなく選挙というものに挑戦しているといえるだろう。
そしてどれだけやっても選挙を経て示された民意にデモ隊は勝つことができない。
台湾のデモのように指導部が優秀で政権と妥協点を探れるようなデモであれば政治的に影響力をもてるが、感情にまかせて騒ぐだけ騒いで選挙の民意に挑もうとしても勝てるはずがないし何も残るはずもない。
× 不審 ○ 不信
「こういう主張があるんですよ」という広告としては非常に効果があるわけだが