2015-06-30

アニメ業界低賃金工数で考える 2

http://anond.hatelabo.jp/20150630013105の続き。

アニメ業界低賃金の解消にに必要なのは

・適切な工数計算

制作体制効率化による工数削減

制作費を回収するためのビジネスモデルの構築

である

工数については既に述べた。

制作体制効率化による工数削減については、

原画動画デジタル化が有効である

紙と鉛筆による作業をデジタル化するのは、

それなりに抵抗もあるとは思うし、現場での効率は大きくは変わらない。

ただし、カット袋を持ち運ぶ制作進行や、スキャンをする仕上げの仕事が減り、

社用車を持つ必要も無くなり、間接的にメリットが大きい。

ビジネスモデルであるが、やはり円盤3,000枚というのでは全く回収できない。

6,000円で売ったとして、売上1,800万にしかならないのだ。

1本につき、最低10,000枚売らなければ始まらない。

それでも足りないので、海外での放映権料なども事前に織り込んだり、いろいろ必要になるだろう。

そして、上記を実行すると、1本につき、最低10,000枚売るアニメ企画というのは、

大ヒット漫画など、今よりずっと保守的になるだろう。

正直、アニメはつまらなくなるかもしれない。

また、手描きアニメ3Dアニメと同等か高価になり、

結局作られる本数が減り、今より業界人口は減るかもしれない。

それでも、今の状況よりマシだし、そこからしかスタートできないと思う。

記事への反応 -
  • 元アニメのプロデューサー。 現ゲーム(ソシャゲ&パチ含む)プロデューサー。 狭い業界で身バレするんで細かいことは書けないが、アニメ業界の低賃金について。 低賃金は手塚治虫...

    • http://anond.hatelabo.jp/20150630013105の続き。 アニメ業界の低賃金の解消にに必要なのは ・適切な工数計算 ・制作体制の効率化による工数削減 ・制作費を回収するためのビジネスモデルの構築...

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