……というのもあるのだよ。
女性が主体的に男性をいたぶったり、酷い目に合わして性的に満足を得る、女性向けの娯楽ってアングラすぎるのか全然見かけなかったんだよね。
稀にある女性官能作家の作品もだいたい男性向け雑誌に載ってるもの。
極普通の若い女性の手に入れられるもので、欲求を満たせるものは、JUNEなどの耽美ものややおい同人誌(当時は「二次創作」なんて言葉ない)くらい。
結果的に一番SM成分が強い作品を楽に手に入られるBLに走ってしまった。
異性愛物の中にたまーに見かけるようになったのって、女性のエロ方面の娯楽が重視され始めて、レディコミが売れて、一般的になっていってからじゃなかろうか。
今はほんと良い時代になったよねえ。
今でも作品数自体は少ないとはいえ、堂々と後ろめたい気分なしにネットでも通販でも読めるんだもん。
しかも、男性向けM男物にも綺麗な絵柄で、しかも逆転してM男が攻めに転じる展開なし挿入なしも見れるようになったし。