ときどき、秋葉原に行く。だいたい、昼にパンチョでナポリタンを食べる。まいかい、俺は「宇宙をかける少女」を思い出す。律儀だ。
知ってる人には説明不要だが、圧倒的大多数がその集団から外れるだろうから説明すると、2クールにわたって放送された古いアニメで舞台の1つに喫茶店があり、そこの看板メニューがナポリタンだったのだ。これだけの記憶で俺はパンチョに行くたびにこのアニメを思い出す。もういまとなってはウィキペディアでは伝わらない。ニコニコ大辞典でも感じられない。放送当時のあの熱狂、まさに狂ったとしかいいようのない最後は。いまならこのアニメに触れるパスも多いだろうから見てほしい。アニメをみれば少しは当時の狂瀾も再生されるのかもしれない。
もし可能なら何が起こったのか、関係者全員に聞いて回りたいくらい、俺の中ではいまだに興味は尽きない。最終話放送直後の2ちゃんねるのスレッドはそれはそれはもうサイコーだった。メイプルタウンのころからネットとアニメを楽しんだ俺は、21世紀にこの狂気が現れたことに身を震わせて楽しんだ。何人が参加したのかわからない。50人もいなかったのかもしれないし、1200人くらいいたのかもしれない。とにかく何か言わないとおさまりがつかない。
現在においてもサンライズからはなにもない。パッケージにもなにもない。とにかくこのアニメについてはなにも情報がでてこない。ただただ想像するしかないのだ。