最近、トイレの個室の照明が切れたのですがそのトイレというのが、窓の無い、
照明以外の光が存在しない部分でして、かといって隙間があるわけでもございませんから、
一度ドアを閉めれば完全な真暗闇となるので、トイレに行き辛くなってしまうので、
果たしてどうしたものか、そう思い、職場の人間に相談したのですが、オムツであるとか、
オマルであるとか、そうです、青森の人間ですから、家の外に便所があるような県民ですから、
そのような発想に至ったのでしょうが……
さて、題名にもありますとおり、わたしは暗所恐怖症であるので、このトイレというのが
実に鬼門になっているのでありまして……
ドアを開けて用を足せば、という者も居るのですが、この文明社会において、そんな
超原始的なことをなぜできましょうか……排便の臭いであるとか、あるいは排尿の、
目に見えぬ飛沫などが台所まで飛ばぬという保証は無いので、そもそも
ドアを開けて糞尿を垂れ流すなど論外であるのは火を見るより明らかであると思うのですが……
やはり青森の人間はどこか、おかしい……とまでは言いませんが、足りないというか、
やはり便所に関しては未開であるといわざるを得ない、そう思ってしまいます、
勿論、そのようなことは対面で言う事はいたしませんが、わたしはそのような、
厚顔無恥な、デリカシに欠けた、一発未開の汚獣とは異なる、イッパシの人間でありますから、
アハハ、ナルホドォ――
と相槌を打つくらい、それがたとい、自らのそれに反するようなことであっても、
人間ですから、顔色を変えることなくできるのでして、ナニ、それが汚れきった人間の証左であると、
な、な、ナニを、何を言うのか、汚獣が、汚獣の分際が、何を言うのか、良いですか、
人間であれば、獣でないのですから、糞尿は見せないのです、魅せてはならないのです、
たといスカトロジストなる性癖があるにせよ、そのようなジャンルが世間様に認められ、
ひとかどの地位を得ているにせよ、糞便をプライベートにするというのは、人と汚獣を分かつ
重大な境界なので、少なくとも、人間として社会を生きるには守るべきルールなのです、
それを貴様らは汚いというのか、エェ?糞便のがよっぽど汚いじゃないか!ア、アンナ物、
生理で無ければ、することすらおぞましい代物じゃあないか、くそっ、貴様らも所詮青森に違いなく、
そうだ、だから便所が外にあってもそ知らぬ顔なのだ、まてよ、公衆便所はどうなる、公衆便所もいわば
外にある便所であるからして、そうか、そうか、貴様らみんな青森か、くそ、やめろ、近寄るな
あ、青森が染るゥ――