昨年時点では、TPP辺りを議題の中心にするつもりで、TPP合意を取り付けて政権浮揚の材料にするつもりだったんだろうが。
現状はどうみても、「歴史認識」「従軍慰安婦の扱い」「河野談話の取扱い」そして「今後靖国を再参拝するか否か」が議題の中心になりつつある。
日本側は歴史問題を議題にすることは突っぱねるだろうが、オバマ側は議題に据えようとするだろう。
また、記者会見の場で、両国マスコミが「靖国の議論はどうなりましたか?」と質問が出ることは不可避。
日本側が望まないにも関わらず、歴史問題にアジェンダセッティングされてしまうから、安部政権は本音ベースではオバマに来日して欲しくはないのでは?と思う。
しかし、今「オバマ来日は取りやめになりました」となると、「日米同盟の崩壊か?!」とみなされちゃうから、安倍氏からすれば
個人的に期待しているのは、宮中晩餐会。
両首脳同士の会談は、内容が直接外部には出てこない。
本当は歴史問題でヒートアップした内容であっても、日本側が「オバマは理解してくれた」と官房長官がシラを切れば、それ以上マスコミは追求できない。
オバマやハイデンは、安部・菅・取り巻きたちが、歴史問題をアジェンダに据えても、会談後の発表を捻じ曲げ、「アジェンダにならなかった」とシラを切ることをお見通し。
だから、シラを切れない状況で、歴史問題に言及するのではないか?
具体的には、カメラも入っている宮中晩さん会の席で、天皇隣席の状況下で、「これ以上日本の指導者が靖国を訪れないことを希望する」とスピーチする。
こういう状況になってしまうと、安部の面目は丸つぶれである。なにしろ、崇拝する天皇の面前で、そのような発言をされてしまうことになる。