1+1は、当たり前の話だが、2である。
「1+1を、3にも4にもする」という比喩表現は、比喩であることがわかる。
社会人になってから、「チームワークで、1+1を3にも4にもするように」という比喩を、部下にもするようになる。
それは自身も部下も、1+1=2であることを公理として知っているから、比喩が重みをもっている。
でも、ネットの世界では、1+1=2のような「極めて当たり前のこと」は、GoogleSEOでは、「当たり前すぎて」上位に来ない。
割と上位に来るのは、1+1=3とか1+1=100のような、極めて異常な方が、かえって上に来やすい。
もし、1+1=2、という「予備知識」を持たない子供が、1+1=3、というGoogle上位エントリを見たら、どう思うか?
「ああ、1+1は、3なんだ」と、そのまま記憶してしまうだろう。
今回、比喩で1+1の話をしたが、例えば「アンネの日記は、偽書だった」というネタを、予備知識がない子供が
Google上位で見てしまうと、そのまま信じてしまう危険性がある。
今の子供はネットリテラシーが高いから、中学生、いや小学生高学年で、それなりに検索してしまう。
教育が1+1=2を中学3年で教えるつもりだったのが、先に中一の時点で1+1=3、というのを見てしまうと、その修正に時間がかかってしまう。
中には「教育では1+1=2と教えてもらったけど、実は1+1=3じゃないか?」と教育そのものに疑義を持ってしまう。
自分たちの世代は、子供の頃はネットなんてなかったから、1+1=2、2×2=4、と正規に教育されている。
でも、今の子供の世代は、ネット上に上位に来る「1+1=3」「2×2=8」のような誤答を、先に認知してしまう。
「アンネの日記は偽書だった」のようなネット上の「1+1=3」は、全面削除しととは言わないが、Google検索結果のベスト10に表示されないように
へぇ、あんた偉いんだね。ペアノの公理を利用して1+1=2の証明してよ。
分かるぞ、すごくよく分かるぞ 2次情報ばかりが氾濫してるんだよな 「アンネの日記」を読んだことがなくて、従って1次情報を全く持たない人間でも 「アンネの日記の分析」という...
しかしニートは思考能力に劣るが故に情報を生かせないのであった