例えば、誰かが「あのアニメ面白いよな!最高だぜ!」と盛り上がっている所へ「もっと凄いアニメありますよ」といきなり割り込む。
「昨日はこんなに残業しちゃったよ・・」と疲れ果てて自虐ネタをツイートしている所へ「私はもっと長時間残業したことありますよ」と返す。
「やったー、TOEICで600点超えたー!」という喜びに「私も800点超えた時はうれしかったです!」と返す。
いずれも、言われた側は「え・・何それケンカ売ってんの?」と思ってしまうが、本人はそんなつもりはない。自分の得意な話題だったので、うれしくなって会話に加わってきているだけだ。しかし、その際にうれし過ぎて、一緒に「自己アピール」をしてしまうのだ。「あのアニメ面白いですよね」とか「残業大変ですね・・私もよくするので分かります」とか「600点超えおめでとうございます!」とかの、相手が望んでいる言葉が返せないのはなぜなのか、分からない。
求められていないタイミングで自己主張された場合、多くの人は「は・・?」と思いつつも「それはすごいですね」と大人の対応を取る。
「いや、こんなのフツーですよ」
と、表情を変えずに言うのだ。
褒めればほめるほど、かたくなに「こんなのフツーです」と強調し、逆に怒ったような表情になっていく。
本当は内心、嬉しい。しかし、喜んでいると思われるのは心外なので、表情を隠す為にどんどん無表情になるものと思われる。素直に「ありがとうございます」と言えばいいのに・・・。正直怖い。
ひどいのになると、他人が「A君、マラソンで3位になったんだって!?すごいじゃん!」と褒められている場面で、
「でもCさんも別の大会で1位になってましたよね?」
などの、信じられないことを言い出す。いや・・それはそうかもしれないけど、ここで言う言葉じゃないだろ・・。
よく分からないが、「こんなの本当は褒められるべきものじゃないのに、私が正さなくては」とか思うんだろうか? そういえば、コミュ障オタは「どうでもいい間違いを粘着的に正そうとする」ってのもある気がする。
人をほめることはたまにあるようだが、それが驚くほど下手。「すごいですね、なぜなら~」と客観的な理由をつけてその意見を正当化しようとする。言われたほうはなにやら批評されているような気分になる。単に「うわー、すごい!」だけでいいのに・・。
また、「いいなー」とか「うらやましい!」という言葉も、言えないようだ。まるで言ったら負けと思っているかのように。
なんでこういう態度になってしまうんだろう?
おおむね分かるんだけど、 「すごいですね、なぜなら~」と客観的な理由をつけてその意見を正当化しようとする。 えっ、だめなのこれ!? 良い物をほめるにはそれなりの理由がな...