2013-09-25

佐賀5万円タブレット公共事業

 佐賀県が県立高校に5万円のタブレットをばらまこうとしている。

   朝日新聞タブレット個人負担撤回を 佐賀嬉野市議会意見書 http://www.asahi.com/edu/articles/SEB201309190005.html

 ネットでは「高すぎ、泥タブなら2万で済む、俺ならiPadが欲しい」といった意見が見られた。

 このニュースを読んで、私は喉に小骨がつかえるような違和感を感じた。

 どうして教育の中身を、何を教育するかを論点にしないのだろうか?

 タブレット端末は、教育を行うための手段に過ぎない。

 生徒を教育するという目的が達成されるのなら、タブレットでもスマホでも大学ノートでも構わない。

 手段ばかりが、ハードウェアばかりが論題にされている。

 どこかで見たことのある構図だなと思ったら、まんま公共事業とそれに対する批判の図式と同じだ。

 地域住民の便益や産業振興といった目的は棚に上げられ、いきなり「道路を作る、ダムを造る」という話になる。

 それで反対する人たちは「税金無駄遣いだ」と言う。

 納税者利益を増進させることが目的なのに、その手段でしかないインフラ整備ばかりが議論される。

 肝心の目的納税者にどんな利益があるか)は後回しにされるか、場合によっては全く議題にのぼらない。

 実のところはインフラ整備そのもの目的から、こういう議論のスタンスは『正しい』とも言える。

 佐賀タブを批判したい人は、論点を変えなければ勝てない。

 ハードウェアについて議論している限り、どっちに転んでも(無償配布 or 実費負担教育の質を高める建設的な話にはならない。不利益佐賀高校生かぶる

 ちなみに、もし私が佐賀高校生だったら、ヤフオクに「これが噂の佐賀5マソタブ!」と銘打ってガジェオタに高値落札させる。

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