2013-06-26

日本人は高齢で子を産めるように進化していく(かもしれない)

 高学歴化で初産の年齢が上がったってことは、これまでの時代より「高齢の初産で子を産めるか否か」という淘汰圧がかかってる状況なわけで、あと何世代か後には高齢でも子を産める個体割合が増えてくる。それも「進化」、微視的だけど。他の条件が一定なら、医療技術進歩しなくても、何世代か後には不妊治療成功率は上がるだろう。つまり、そういう遺伝子をもつ人しか子孫を残せないので。

 不妊治療は、淘汰圧を弱める=遺伝的特性からくる子孫数の違いを「ならす」ように用いられている。進化を遅らせているわけだ。それが良いとか悪いとかい価値の議論はしたくない。技術というのは古くから生物学的な特性に逆らったりカバーしたりするために発達してきたものだ。

 ただ、現状を面白いなと思っている。近年で、人間にかかる淘汰圧がここまで露骨に変化したことは少ないんじゃないかしら。つまり遺伝子を残せるか否か、ということに関する条件が、こんなに大規模な範囲で短期間に変わったことは。

 「面白い」なんて、今、頑張っている個々人には申し訳ないような気もするけど、何と言おうと、私たち個人は進化の前では遺伝子の組み合わせの一試行しかなく、しか自分自身にとっては唯一の体験である、という非対称性があるのでしかたない。厳然たる天然たる…。

ブログ止めてしまって書くとこないし、Twitterだと細切れになっちゃうので、増田にツラツラ書かせてもらいました。)

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