子供の時分に「はだしのゲン」という絵本を読まされた。強烈な絵だった。その絵は、網膜に焼きついたといっていいだろう。
特に、快晴の日差しを浴びたとき、原爆が光る「ピッカー!」のシーンをついつい思い出してしまう。
あんなグロテスクな絵本をよく書いたものだ。さらにその絵本はもてはやされていやがった。よくもトラウマを負わせてくれたな。子供の記憶力なめんな。
昔の原爆の被害者のために、DV被害のさなかにいるかも知れない子供の精神を壊していいとでもいうのか。
快晴の日になるとたびたび嫌な気分になり、そのために腹が立ってしまう。
それは自分の人生のムダなので、自己保身のために、絵の解釈に新たな仮説を加える。
あの画家は、出版社の担当者にいろいろとダメダシをされていた可能性は少なくない(出版社というのはそういうものだ)。
また、当時は植毛技術が存在しなかった。したがって、担当者はハゲ親父だったという可能性は大きいだろう。そしてクソな性格のハゲジジイはウザイものだ。
したがって、あの「ピッカー!」のシーンは、「ハゲ親父ウゼー」という思いを主人公のイヤソウな顔で表現したものだと考えられる(そうではないことを誰が証明できるだろうか?)
原爆は経験したことがないから、あの絵の真偽は知る由もない。だが、インテリの口八丁ハゲ親父がウゼーのは紛れもない真実だ。
とにかく、原爆のことを考えるよりも、嫌なハゲ親父みたいな奴を落とす方法を考えたり、原爆のことを考えなくてよい国に住む方法を考えるほうが無駄がない。