でも大好きだった。
結婚したかったけど、仕事大好きな元彼女とは全然進展しなかったし、結婚しても幸せにはなれないだろうな、って気はしてた。
そこで、すべてのものがベストマッチないまの婚約者に出会った。
元彼女のことは大好きだったけど、うまくいってなかったし、幸せな結婚はありえないだろうと思ってたし、幸せになれる
であろうパートナーを僕は選ぶことにした。
ひどいことをしたと思う。
でもそれが、自分の、元彼女の、婚約者の幸せに一番近い道な気はした。
元彼女と別れた。
果たしてその選択は正解だった。
新しい彼女は、僕はこんなことも諦めてたのか、と改めて気付かせてくれるが多すぎるくらい、今まで見れなかった幸せを見せてくれた。
もう少しで電話するところだったよ、とかなんとか。
元彼女は仕事人間だったから、別れる際も僕はとても心配だった。
別れ話を切り出しているのに、僕は泣きながら心配したくらい、何もない子だったから。
その予感はどうやら的中しているんだな、とわかってしまった。
勝手な言い分だけど、素敵な彼氏をはやくつくってくれてたらよかったのに。
別れ話のときも、泣いて嫌がれば俺はきっと別れられなかったのに。
仕事ばっかり真面目にこなして頑張って、ただ一生懸命がんばってただけなのに、別れ話をされて、
私はわがまま言うよりいい子でいたい、後のことは気にすることないんやで、って言ってくれたあの子。
俺が何かを言う資格はないけども、でも、いま改めて考えたら胸がつぶれそうなくらい苦しい。
なんて取り返しのつかないことをしてしまったんだろうって、焦燥感のような、不安で仕方ない気持ちになる。
昨夜は夢にでてきた。
久しぶりだね、会いたかった、って泣かれる夢。
俺も号泣してたと思う、切なくてかなしい夢。
でも、思い出はきっと美化されているはず、お互いに。
変な情出したって、戻ることなんてできない。
それに、俺は婚約者を絶対に大切にしたい。
だから、迷いは、ない。
なんつうか節操ねえなあ。