虚構新聞は結構歴史があるサイトでして、ネットを長く続けられている方は「釣られた」ことも多々あるのではないでしょうか。
そんな虚構新聞が今になって何故こんなにも話題になっているのか、個人的に考えました。
はじめは記事のネタが今にも爆発しそうな危険物だったのが原因ではないかと考えていましたが(もちろんそれも原因の一端でしょう)
しかしこれはちょっと根本的に違うかな、と思うようになりました。
それではなにが原因で、ここまで虚構新聞が話題になっているかというと、これはネットの情報の信頼性が増したからだと考えます。
昔はネットの情報なんぞ裏付けの取れていない怪しいものであって、信頼できる情報は既存のメディアだけという状態でした。
しかしここ最近、一部の人により既存のメディアが所謂「マスゴミ」と呼ばれるようになり、それに伴って相対的にネットの情報の信頼性が増してきました。
そこでネットの情報を斟酌することなく鵜呑みにしてしまう人も爆発的に増えてきたのではないかと思うのです。
この事件を機に私が切に申し上げたいのは、ネットは正しい情報のみが集う場ではないということです。
つい最近もある会社で働くエンジニアの大学生がtwitterの発言を捏造され、炎上した事件がありました。
幸い彼は自分の無実を理論的に証明することができましたが、炎上の発端となった掲示板のスレッドなどでは事実を確認することなく彼を罵倒したり経歴写真を晒すなどと言ったいわゆる「叩き」というものが横行していました。
現代は何もしていなくてもいつのまにか炎上していたり、それに対する論理的な反論ができなければならないほど、ネットの情報(匿名の情報ですら)の信頼性が増してしまったのです。これはとても危険なことのように感じられます。