2012-03-27

最近FirefoxからChromeにメインのブラウザを移行した。

たとえ情弱と呼ばれてもいい。なんとなく。

なんとく、あの狐さんマークを見るのがウンザリしていた。


最近は便利になったなぁとか思いながら、ブックマークの移行を行う。

それはあっという間に。たったワンクリックだった。

数分前まではサッパリしていたブックマーク欄があふれかえる。

乱雑なブックマーク欄が私の何年もの間に浪費したゴミのような時間物語っていた。


ふと懐かしくなって、ブックマークを漁った。

乱暴にカテゴリ分けされたブックマークは、ずっと昔に登録したテキストサイトだとか写真系のサイトばかりだ。

当時は、カッコイイだとか憧れだとか、素敵だなぁなんてサイトブックマークに放り込んでいた。

RSSの使い方なんてわからなかった私は、Celeronに256のメモリの糞重いPC毎日毎日そりゃ必死サイトの巡回をしていただろう。

今となっては可愛らしい記憶である

そんな当時の産物を、金に物を言わせて買った当時では考えられないようなスペックPCで見ている。

あの当時に7コアのCPUだとか水冷だとか8Gのメモリなんて想像できなかったし、27インチディスプレイなんて想像てきなかった。

ふいに気になって、ブックマークを開いた。

タブブラウザ万々歳である

一斉に40個あまりのタブが読み込み始める。ちょっとしたワクワクを感じる。

思いのほか読み込みは早くに終わった。

「こんなものか。スペック回線も当時とは違うしな」そんなことを思った。

27インチ液晶に表示された画面はシンプルだった。

真っ白な画面にたった一文。

「404 Not Found」「指定の記事を読み込めません」

そりゃそうだ。

何年も昔だ。

私は大人になった。

彼らはもっと老いたろう。

当たり前の結果だ。

なんら不思議なことはない。

この際ブックマークを消してしまおうかと思ったが、なんとなく消すことはできなかった。

最近、当時あれほどはっきり感じていた「カッコイイ」とか「素敵」と感じていた気持ちが

まったく分からなくなっている。

彼らは今なにをしているんだろうか。

まだ元気なんだろうか。

飽きてしまったのか。

それともなにかやむを得ない事情があったのか。

別に悲しいだとか寂しいってわけではないが、

なんとなくモヤモヤした気持ちがあれからずっと続いている。

記事への反応(ブックマークコメント)

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