それでその自称有名大学の教授はアレげな本を出版してたりして、大学教授という立場から考えると人間的にどうかと思われる内容みたいなので騒ぎになってるみたいだけど。
一昔前までは大学教授とかの大学のポスト関係の職業ってあまり人気なかったんだよ。
特にバブルの時代。お金を稼ごうと思えばいくらでも稼げそうだった時代。大学教授みたいなあまりお金を稼げなさそうな地味な職業はあまりなりたい人間がいなかった。公務員と同じように。だから条件を満たせば大学のポストには今と違って入りやすかった。結果、志がそんなに高くない人間も入れるような状況だったのかもしれない。
それが不況になって時代は変わった。大学院重点化によってここ20年で大学院を修了した人数が大幅に増えたのも関係あるだろう。たくさんの志が高い人間が大学の職を求めるようになり、結果、大学のポストは競争倍率の高い人気職となった。
大学のポストは助教や准教授でも任期付が多いけど、教授になると任期がなくなることが多い。あと、教授になるとそれ以上出世する必要がなくなるので、そこからは研究してもしなくても食い扶持には困らなくなる。つまり生活の安泰が確保されてしまうと、研究に対するモチベーションがあまり高くなくなってしまう人もいるのかもしれない。そういう人はもとからあまり志が高くない≒研究が好きではなかったのかもしれないけど。
大学側は一度雇った教授を解雇することは何か不祥事でも起こさない限りはないだろうし、生活の安泰が確保されて研究にあまり興味がなくなってしまった教授はひょっとしたら、研究や教育に向けるべき時間や情熱を大学の内側を暴露したとかいう内容の本を出版するのに費やしたりするのかもしれない。
そんなわけで何が言いたいのかというと、大学教授という職業についている人間すべてが人間性にも優れているとは限らないのです。でも大学人としてあるべきはやはり、研究と教育に対する情熱を持った人の姿であるだろうし、そういうのをどこで判断したらいいかというと、やはりその先生の業績で判断すべきなのではないですかね。