2011-04-17

うつ病患者から見た東日本大震災

3月11日

僕が欝で仕事休職してちょうど4ヶ月目にあたる日。

テレビから東北地震が起きたことはわかった。

でも建物がいくつか崩れ、道路が崩れるくらいで半年もすれば元に戻るんだろうなと思っていた。

でも、テレビを見ているうちに、どんどん状況が悪くなっていき、多くの建物や車が津波に流された。

その映像を見ている自分の顔が鏡に映ったとき、僕の顔は笑っていた。

心ではざまーみろという気持ちしかわかず、可哀想なんていう気持ちは微塵もなかった。

黙って何も喋らずにいることが唯一の自己表現になっていた自分にとって、

今回の震災は何よりの薬だったのかもしれない。

物資も届かないまま、死んでいく住人たちの姿を見るのが本当に楽しかった。

テレビをつけるたびに状況が悪くなる原子力発電所の状況、

汚染された土地農家や、汚染水が海に放出された漁師家族行方不明人間たち、

気がつけばこの人たちのなんとも形容し難い顔を笑いながら眺めるのが日課になっていた。

増田に被災した兄とのやりとりを記したエントリがあったけれど、

あのお兄さんの気持ちはうつ病患者の気持ちを端的に表しているような気がする。

特に、他人から何らかの攻撃を受けて鬱になった人間にとっては。

責める気力もなく仕事を辞め、自分をひたすら責めて自殺未遂した

本当なら殺してやりたいくらい憎いけれど、何もできない。

そんな自分の状況に、今の被災者の人の気持ちは近いんだと思う。

東北にもたくさん鬱の患者はいると思う。

今回の震災自分を鬱に追い込んだ人間が死んだ人もたくさんいるはずだ。

鬱の辛さは簡単には他人に理解してもらえない。

反論や攻撃する気力もなく命を絶った人もたくさんいるだろう。

少なくとも、今回の震災から僕は他の人とは違う形で元気を貰ったのは間違いない。

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