2011-02-26

幼児に口無し、死人に口無し

2002年11月3日に、里親が3歳の里子を委託後4ヶ月で虐待死させた事件がある。里親団体はこんな声明を出している。


11月3日、栃木県宇都宮市で、養育里親が3歳の女の子を殴って死なせてしまいました。この里親は、韓国幼稚園教諭を9年間務めたあと、夫とともに5年前日本引っ越してきました2000年2月に里親登録し、昨年12月に男の子(4才)をあずかり、児童相談所のすすめで、さらに今年7月に妹・順子ちゃん(3才)をあずかりました。ところが、子どもがよく泣くことやいうことを聞かないことなから殴ってしまい、順子ちゃんは3才で亡くなりました遺体の腕や脚などには多数の古いアザがあり、李容疑者虐待を繰り返していた疑いももたれています。


 一方、1才まで母親の元で育てられ、順子ちゃんと一緒に乳児院に入所した兄(4才)は、虐待の形跡も見られず、里親との関係は良好だったようです。このことから、生後すぐに乳児院に入所し、24時間の集団養育環境で育った妹の順子ちゃんは、愛着関係に問題があり、大変に育てにくい子であったと私たちは推測しています。


 特定の養育者との愛着形成が出来ず、「愛着障害」となった子どもの養育が大変に難しく、その結果虐待につながりかねないということは、過去から多くの里親たちが指摘してきたことです


http://www.foster-family.jp/jiken/utsunomiya/021208kinkyu-yobosho.html


実際に「愛着障害」だったのか、どの程度の「育てにくさ」だったのか、確たる証拠も証言もなく、当人が3歳で死んでしまった以上検証のしようもない。だが、この言い草はおかしすぎやしねえか? だって、4歳児と2~3歳児の「育てにくさ」が全然違うことなんか、子育て常識中の常識だろ? 泣き喚く、何かにつけて「イヤ! イヤ!」言う、反抗して地団駄踏む、「普通の家庭」で育った3歳になったばかりの幼児がそれをやれば、かわいく「イヤイヤ期」とか言ってもらえるところだろう。それが乳児院育ちだと「虐待されかねない」「愛着障害」で、殴り殺しても情状酌量の余地充分、になっちまうのか。普通そういうのは「差別」といわないか


里子虐待事件の報道は少なくない。そのたびに「虐待されかねない」「愛着障害」という文句を見る気がするが、責任を持って預からなければいけない対象のガキを人間いできないのも問題なんじゃねえのか?

  • 【追記】 「差別」といったらこんなのも見つけた。書いたのは大学の先生みたいな人らしい。 「まともな施設もあるかもしれない」などと言っている余裕は、少なくとも僕はないと...

    • mojimojiを引っ張ってきてる時点で 発言の信頼度70%減

    • 意味がわかんない。つまり「虞犯少年少女と虞犯じゃない少年少女が【児童養護施設】に何の工夫もなくまぜこぜにされている」という情報が70パーセント正確だってこと? 地元の地...

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