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はてなキーワード: 拷問等禁止条約とは

2014-09-23

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下村委員 いや、私は千葉法務大臣見解をお聞きしているんですよ、ほかの方がどう思っているかということじゃなくて。

 ちょっと千葉さん、法務大臣になってから発言が余りにも慎重過ぎて、先ほどの死刑執行サインについても、千葉さんらしくない法務大臣としての御発言であるというふうに私は思いましたが、千葉法務大臣のお仲間でもあると思いますが、日弁連が、中国政府によるさらなる邦人三名に対する死刑執行に対するコメントというのを出しているんですね。この中で、

 当連合会は、本年三月末に中国政府から日本政府への死刑執行通告がなされて以降、死刑を未然に防ぐための明確な要望を行うよう、日本政府に対して求めてきた。そして、四月六日に一人目の死刑執行がなされた際には、重ねて、さらなる死刑執行を防ぐため明確な要望を行うよう、日本政府に強く要請を行ってきた。

 こうした度重なる要請にもかかわらず、日本政府は、日本国民生命に対する権利を守るための明確な要望をついに行うことなく、四名の尊い人命が失われるに至ったことは、極めて遺憾である

こういうコメントを出されているわけですね。

 さらに、私は、これ以降についてのコメントもっともだというふうに、私もこのことについては共感を感じているんですが、こういうふうに続けてコメントをされています

 本件のような薬物犯罪に対する死刑適用が、国際人権法上認められないことは、先の声明で述べたとおりである。それに加えて、国連拷問等に関する特別報告者は、中国に関する報告書において、死刑適用範囲を縮小すること、すなわち経済犯罪非暴力犯罪に対する死刑を廃止することを勧告している。また中国は、一九八八年に拷問等禁止条約批准しているが、国連拷問禁止委員会中国政府に対し、死刑適用制限するために法の見直しを行うべきである勧告している。

 中国政府は、自ら加入する人権条約上の義務果たしていないのであって、これに対する日本政府意見表明が内政干渉にあたらないことは、国連人権理事会における普遍的定期的審査をみても明らかである

これは、まさにこのとおりの見解だというふうに思うんですね。

 こういうふうなことの中で、私は、先ほどのコメント日本政府法務責任者としての法務大臣コメントとしてはいかがなものかと思いますが、日弁連のこの意見表明について、あるいは、国際人権法の中での、国連における拷問禁止委員会中国政府に対する勧告について、どのようにお考えになりますか。

    〔委員長退席、樋高委員長代理着席〕

千葉国務大臣 国際機関が大変厳しい指摘をされるということは、私も承知をしておりますし、そして、それらの条約観点から見て、国際社会から厳しく指摘がされるというのは、これは当然あり得ることだというふうに思います

 正直申し上げまして、逆に日本にも、いろいろな問題について国際機関からも指摘がされているということは幾つかあるわけでございますので、私は、国際社会監視をしていく、そして、さまざまな、国際的な流れからいっての指摘をしていくということは、ごく当然のことであろうというふうに思いますし、そこは、それぞれの国が真摯に受けとめて対処していくということが必要なのではないかというふうに思っております

下村委員 いや、それも答弁がちょっと違うんじゃないですかね。

 これは今回、日本人なわけですよ。国連スタンスというよりは、日本人が、麻薬密輸という、我が国においては死刑対象にならない罪、これによって死刑対象になったわけですから日本国内においては死刑にならない。中国には中国の法があるでしょうけれども、しかし、我が国の邦人死刑されたという点から、それは、その程度の答弁では、日本国法務大臣としていかがなものですか。

千葉国務大臣 日本邦人を、さまざまな形できちっと権利を守り、そして救済をするということは、これは当然のことだというふうに思っております。それは、国際的基準にのっとり、あるいはそれぞれの持つ法制にのっとって権利をきちっと守っていくということ、これは当然のことだというふうに思っております

 逆に、日本の中でも、外国の皆さんに対するさまざまな法適用ということもございますので、それは、それぞれが、国際的な大きな基準といいましょうか、それに基づいて対応をするということであろうというふうに思います

 それが、例えば法を逸脱しているというようなことになりますれば、それはもちろん、きちっとした抗議をする、あるいはまた、その違法をただすということは必要であろうというふうに思いますけれども、それぞれの持つ基本的法制にのっとっている、そういうことに対して、懸念を示す、あるいは何とかそれを回避してほしいということはお願いをさせていただくということになろうかというふうに思いますけれども、それを変えさせるというようなことにはなかなか、それぞれの国自体問題でございますので、対処をするというのはなかなか難しいことだというふうに思います

 ただ、申し上げますように、やはり、法にのっとって権利行使し、そして自分権利を守るということについてきちっと申し上げるというのは、当然のことだというふうに思います

第174回国会 法務委員会 第7号

平成二十二年四月十六日(金曜日

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/174/0004/17404160004007c.html

 
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