2023-09-12

東京かいう最悪の町に住む女を読んだ

変な女と書かれているが、現実の見えていない女だ。

権利義務を果たした者にのみ与えられるという当然の事を、現代の多くの人々は理解していない。この女はその典型例だ。

この女は、キチンとした親に、しか東京に行かせてもらうぐらいの恩を受けたのであれば地元で恩を返すべきという義務果たしていない。

そういった恩返しの風習に従わない。なので、キツイ当たりを受けている。

解像度が高いと思った。

実際、東京少子化はそのようにして起こっている。

苦労をして、子育てをして、その結果子供東京に行きました。

何がリターンとして帰って来たのだろうか?子供が育って、生きているだけで良いという親が主観的に捉えた時のリターンはあるだろう。

しか問題は子の立場でそのリターンを理解できない事だ。

親は自分を育ててくれた。その結果親に恩を返していない。結婚して子育てをすればどのようなリターンが帰ってくるかを想像できない。Twitterには主婦愚痴ツイートが流れている。

楽に暮らす権利はある。よほど楽な生活ができる見込みがない限り、結婚して子育てしようと思えるだろうか?

高望みになりがちなのも当然で、実際に作品中で彼女結婚相手を見下している。

高望みは叶わなかった。その為に緊急避難先を作ったというだけのように見える。

このような娘にマトモな家族が強く当たるのも、家で邪険な扱いを受けるのも当然だと思う。

結局、彼女のした事は子育て現実を穢し、親の気持ちすら遠ざけて子育てを分からなくしただけだった。

義務を果たさず権利だけ求める人間に持続可能性があるとは思えない。インターネット普及以降の東京は、そんな街だと思う。

漫画がここで終わっているのは、彼女予後が良くない事を示しているのだと思う。

現代を痛烈に批判した面白い漫画だと思う。

読んでいて目が滑らなかったのもすごい。

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