2023-04-28

なぜJRPGは「戦闘システム」に異様にこだわるのか

日本ゲームメーカーは「RPG面白さ」をイコール戦闘面白さ」だと勘違いしているフシがある。

弱点やら属性やらコンボやら必殺技やら凝りまくったわけのわからん戦闘システムを作り上げて「なんとかバトルシステム」みたいなダサい名前をつけている。

「新作の売りはどこですか?」とインタビューで聞かれて「戦闘」の話しかしないのもざら。

公式サイトでは「戦闘システム」だけで独立した紹介ページが立てられている。

この異様なこだわりは何なのだろうか?

おそらくは文化的背景の違いがあるのだろう。

欧米ではTRPGが先にあったので、その自由シナリオいかコンピュータゲームに落とし込むかが考えられた。

まりストーリーロールプレイングありきでその演出のために戦闘がある」という認識だ。

から欧米RPGの多くの戦闘システムはとてもシンプルであり、そのかわりにこれでもかとテキストが用意されている。

しか日本RPGはその根底TRPGがない。その代わりに「昔のCRPG」がある。

ハード性能が貧弱だった昔、膨大なシナリオや広大なマップを実現するのは難しかった。

から必然的ストーリー部分はオミットされて戦闘けがクローズアップされた。

PS時代に入っても、戦闘システムコストをかけるのと引き換えに、ストーリー進行はカットシーンにアウトソースしてしまった。

TRPGをすっとばしてドラクエRPGを知った日本人には「RPGとは戦闘を繰り返してレベルアップしていくもの」という認識が染み付いている。

ハード的制約が大幅に緩和された現在でも、根本的なところでJRPGは昔の作りと変わっていない。

シナリオフィールドおざなりにしたまま戦闘だけ派手にしてもRPGスケールしない。

開発費をかけていてもこじんまりとしたプレイ感覚になってしまう。

いつかきちんとハードの性能を活かしたJRPGをやってみたいものだが。

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