2023-04-06

さな町の合計特殊出生率を算出してもあまり意味はない

出生率2.95、人口は増加…岡山にある「奇跡の町」の少子化対策 | 毎日新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20230405/k00/00m/040/334000c


出生率クローズアップされてるがそもそも出生率はどう算出するかというと

合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、次の2つの種類があり、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子もの数に相当する。

A「期間」合計特殊出生率

ある期間(1年間)の出生状況に着目したもので、その年における各年齢(15~49歳)の女性出生率を合計したもの

女性人口の年齢構成の違いを除いた「その年の出生率」であり、年次比較、国際比較地域比較に用いられている。

B「コーホート合計特殊出生率

ある世代の出生状況に着目したもので、同一世代まれコーホート)の女性の各年齢(15~49歳)の出生率過去から積み上げたもの

「その世代出生率である

実際に「一人の女性が一生の間に生む子どもの数」はBのコーホート合計特殊出生率であるが、この値はその世代が50歳に到達するまで得られないため、それに相当するものとしてAの期間合計特殊出生率一般に用いられている。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/sankou01.html

期間合計特殊出生率が「一人の女性が一生の間に生む子どもの数」とみなせるのはある程度大きく安定した集団場合であって

さな集団で期間合計特殊出生率を算出しても年による数人のばらつきで数字がめちゃくちゃ変動してしまう。

上の奈義町場合でも出生数の数人の差で年ごとのばらつきが凄い

平成25年平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年
出生数436051435654
合計特殊出生率1.882.812.081.842.372.40

https://www.town.nagi.okayama.jp/gyousei/chousei/houshin/keikaku/documents/machidukurisougoukeikaku.pdf

なんかはてブ否定から入ってるが、3近くの出生率というのは、他自治体だと1人2人しか出産しない夫婦が3人出産してるということだからね。子育て世帯移住流入だけでは説明つかないし、素直に評価研究すべき

したがってトップコメがいうように「他自治体だと1人2人しか出産しない夫婦が3人出産してるということ」ではない

地方の取り組みとしては素晴らしいけど、出生率自体は数人の流入、あるいは分母となる15~49歳の数人の流出で0.5とか1とか簡単に変動しちゃう数字なので

まりクローズアップする意味はないし、当然全国に展開できるような話でもない

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