2018-10-30

幼児教育無償化はクソ制度になるか否か

 日本死ね!でおなじみ、はてな匿名ダイアリー諸兄にはご存知のことかと思うのだけれど、2019年10月から幼児教育無償化する。もちろん少子化対策の一環であり、小さい子どもを抱えた親は関心が高い話題だ。だが現在、この制度は欠陥を抱えたクソ制度になるかどうかの瀬戸際であり、ぜひともこの現実を諸兄に知っておいていただきたいのである

 簡潔に結論から述べると、少子化対策であるにもかかわらず、保育園兄弟児の場合は保育料の軽減に全くつながらないのである。今年『兄3万円、弟3万円』の保育料が、来年は『兄0円、弟6万円』の保育料になる可能性が高い。

 専業主婦が通わせるであろう幼稚園の話はさておく。一人っ子の話もさせておこう。少子化対策というのであれば、政府としてはどんどん子どもを産んでほしいであろう。そして一億総活躍社会というのであれば、子ども保育園に預けて共働きを推奨しているのであろう。にもかかわらず、政府が望む、兄弟児をもつ共働き夫婦のみ恩恵が得られない制度になりそうなのである

 どこを見ても大体書いてあるとおり、兄弟理想の年齢差は2~4歳である。その割合は9割近い。 https://papimami.jp/4296/

 世間一般理想の年齢差は、現行の保育料の制度にうまく当てはまる。現行の制度では兄弟割引のようなものがあり、例えば2人の兄弟がともに保育園に通っていると、末子のほうの保育料が減額される。収入によるが、乳児クラス(0-2歳)は6万円、幼児クラス(3-5歳)は3万円であり、ここから乳児クラスの方の6万円から3万円減額されるようなイメージだ。ちょうど、2-4歳差の兄弟だと乳児クラス幼児クラスに通う場合が多いのである

 結論から述べると既述したとおり、今回の幼児教育でこの兄弟割引が適用されるかどうかが議論中なのである。兄3万弟3万(兄弟割有)という現状から、兄が無償化された場合は兄の保育料は払ってないんだから兄弟割が適用されず、弟が6万円になる。すごく意味ない。当然兄0円弟3万円になるのが望ましいし、ここが適用されるかどうかで少子化対策になるかどうかは大きく変わるだろう。

 でも大きく変わっちうからこそ金を出す側が渋っていて、詳しい事情を知らない人たちへ表向きには『幼児教育無償化少子化対策してます!』とポーズを取りつつも一番肝心な少子化対策部分である兄弟児をないがしろしかねない。あまりこの部分がメディアで取り上げられていないので、来年の今頃に『幼児教育無償化制度死ね』とならないように周知したい一心で筆をとった次第である幼児教育無償化制度が、クソ制度とならないことを祈るばかりである

  • どこで議論されてるの?閣議決定には3-5歳全て無償と書いてあるが

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