2018-04-09

反差別を掲げる C.R.A.C. が黙認した「差別

3月C.R.A.C (旧しばき隊)はFact Check 福島を「ファクトチェック」し、そのほとんどは言いがかりだと糾弾した。

指摘した中には双方の主張に揚げ足取り(誇張表現)も見られ、シノドス側にも事実確認ではない部分も存在したが、普段反差別」を掲げる彼らが見落とすべきでない部分が見落とされていた。

以下はC.R.A.C.の「ファクトチェック記事」の一部である

(6) 被曝者差別テクスト正反対解釈を導く明白な文意の捻じ曲げ)

辛淑玉自分の親戚や身内が、福島の人だ、というだけで、「あの地域はがんになるかもしてない」とか、だからまずは結婚差別が来ますそれから次に来るのは就職差別です。その差別を前にして、「自分被曝していることを言わない」という風に決めた人たちが、沢山います放射能というのは遺伝子を直撃します。ですから、壊れた遺伝子が、自分の代に出るのか、子どもの代に出るのか、その後に出るのかがわからないんです


シノドス:この妊娠出産に関する発言は、住民自身の恐怖や不安を強く煽り、県外での偏見差別を生むものです。この発言のなかで辛淑玉氏は、「福島原発事故由来の放射線により、福島の人々の遺伝子には突然変異が起きた」と断定していますしかし、福島第一原発事故後に福島住民遺伝子突然変異が起きたという科学的根拠はありません。まして、福島次世代へのなんらかの影響が出ることはまったくありえません。


FACT辛淑玉は「福島の人」に言及しているのではなく、放射線被曝した人について言及しており、それが「福島」という地域で括られて差別の原因となるおそれがある、と言っている。明白な文意の捻じ曲げ。「次世代への影響が全くない」ということは、不安を抱える人々に向けて広く啓蒙すべきことであり、デマ糾弾すべきことではない。しかもこの次世代云々については、2015年辛淑玉の講演に対して2017年日本学術会議研究結果をもって「ファクト・チェック」しており、それを理由差別偏見助長すると辛淑玉非難するのは論争の手続きとして極めてアンフェアである

http://kdxn.tumblr.com/post/172539341255

上記引用文には続きがある。

たとえば、自分の親戚や身内が、福島の人だ、というだけで、「あの地域はがんになるかもしてない」とか、だからまずは結婚差別が来ますそれから次に来るのは就職差別です。その差別を前にして、「自分被曝していることを言わない」という風に決めた人たちが、沢山います放射能というのは遺伝子を直撃します。ですから、壊れた遺伝子が、自分の代に出るのか、子どもの代に出るのか、その後に出るのかがわからないんです。そしてそれを、因果関係というものを立証することは、じつは私たちにはできないんです。だから差別に耐えなければいけない。〔強調部分は引用者によるもの

https://web.archive.org/web/20180402092350/http://fukushima.factcheck.site/life/1497

指摘すべき点は2つある。

ひとつは、「結婚差別」「就職差別」が来るおそれがあるとして、その差別を「耐えなければいけない」という点。これは差別されても仕方がない、結婚就職が出来なくても仕方がない、といっているに等しい。彼らは水俣市広島長崎の住人にもそういうのだろうか?

もうひとつは、子孫に影響が出るほど被曝していないという点。これは広島長崎調査でもあきらかになっている。「因果関係を立証することは出来ない」という点においては正しく、統計的にも疫学的にも先天性異常の増加は見られないだろう。

というか、百歩譲って「結婚差別」がおきるかもしれない、という理由かるとして、「就職差別」とはなんぞや。子供障害者になるからという意味なのか、ただ単に被曝を「ケガレ」としてみているのか。いずれにせよ、これが反差別から出た発言で、それを誰もとがめないことには驚愕する。

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