2017-07-22

かつて痴漢被害にあったことがあった。それまでも何回も被害に合っており黙っていたが、もう耐えられず被害を訴えることした。自分を触っている手をつかみ、「この人痴漢です」と言った。

周りの視線は冷たかった。一緒に痴漢を外に引っ張り出してくれた一人の人以外、面倒をおこすなよという目で私を見ていた。この時助けてくれたお兄さんには非常に感謝している。ありがとうございました。

その足で警察署に行った。警察署では色々聞かれた。「立ち位置からみて可能性は低いですね」と言われた。手を掴んだと言っても、信じてもらえなかった。親が迎えに来て、警察署を去った。

それ以来、電車に乗ることがこわくなった。自分被害にあって勇気をだしても意味がないなら、ただひたすらに被害を受け続けるしかない。そんな痴漢被害自体にも恐れていたが、逆恨みも怖かった。あんなに目立たせるようなことをしたのだ、相手おかしければ刺されることもあるだろう。色々こわくて学校にも塾にも行けなくなった。

そんな私を親は責めた。電車が怖いといっても、「私だって痴漢にあったことあるんだから、よくあることなんだから我慢しな」と言われた。逆恨みが怖いと言っても「そういうこと言ってただサボりたいだけなんだろう」と言われた。当時私は勉強に対して楽しさを感じ始めた所で、その被害さえなければ塾に行きたかった。そんな時にこんなこと親に言われショックを受けた。「そんなにサボりたいなら塾をやめると自分の口から言え」と言われ拒んだが通じず、塾に泣きながら電話しやめるということを伝えた。あの時対応してくださった方、ご迷惑おかけして本当に申し訳ございません。

私が痴漢被害について調べていたところ、ほとんど出てくるのは痴漢冤罪から免れる方法だった。冤罪を疑われている身としてはそんなサイトたちを読むのも辛かった。それらのサイトには、子供に対して痴漢を行った場合、親が熱心に警察に訴えるため、罪から逃れられることは少ないと書いてあった。私の親は一切そのようなことをしなかった。私が訴えても面倒くさいことを言うなという目で見られた。警察へは常に私が連絡し、そんな私を親は呆れた目で見ていた。

頭痛がしてきたのでそろそろ思い返すのはやめよう。

この一件以来、苦手になったものが多くある。痴漢はみんなでどうにかしよう!というポスターは見るだけで吐気がする。あの周囲の冷たい視線を思い出す。親も苦手になった。1週間以上親元にいるとこの一件を思い出し悲しかったりイライラして仕方がない。

最近、この感情を忘れかけていた。完全に忘れられたらどんなに幸せだろうか。

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