2014-08-10

わたしは男性好意を持たれたことがない。

わたしは男性好意を持たれたことがない。

子供の頃から大人に至るまで、好きな人に好きになってもらうことも、好きでない人に好かれることも全くなく、ベタ凪のような青春時代を過ごしてきた。

恋は叶わず好きな人自分でない人を好きで、誰かに好きだと言ってもらうこともなかった。

二十代後半でようやく恋人が出来たが、そんな青春時代を経てきたためかたまたま偶然奇跡的に奇特な人が現れたというだけで自分はもともとは男性に相手にされるはずのない人間だという思いが拭えない。

こっぴどくふられたという経験もなければ、痴漢セクハラなどにあったこともない。本来それらは喜ぶべきことだが、男性にとことん空気のように思われるタイプなのだなと思うばかりだ。

同じグループに属するはずの友人たちに次々恋人ができていくのを祝福しながら、彼女たちと自分を隔てるものがなんなのか悩み続けた。

世の恋愛事情からひたすらに村八分にされてきたことが今でも心に大きく影を落とし、恋人にも失礼な話だとは思うものの三十代になった今でも非モテ根性が抜けず、なににつけ卑屈な態度をとってしまう。

小学校6年生の時、自分友達女子と同じクラス男子の三人で放課後教室で喋っていたことがあった。

どういう流れでそんな話になったか覚えていないが、男子が"付き合ってもいいと思う女子"の出席番号を順番に読み上げていった。過半数の女子の出席番号があげられたが、その中にわたしの出席番号はなかった。呼ばれてはしゃぐ友人を横目に、自分が呼ばれていないと言うことも、どうして呼ばれなかったのか聞くこともできず、微妙笑顔を顔に貼り付けたまま、どうも自分はあちら側の人間ではないらしいと感じた。それが最初だ。それからずっと、そんなようなことの繰り返し。

一体わたしのなにがダメで、彼女たちにあってわたしにないものがなんだったのか、あの時に聞くことができていれば何か変わったのだろうか。

わたしはいつになったら、あの放課後教室から解放されるのだろうか。

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