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2008-12-02

最終号

週刊文春週刊ポストは非協力。

文春は売り上げ一位で相手にしたくない、

ポストは明日は我が身で相手にしたくない、か。

ページ下部の「読者の声」がアラウンド60。

ロシア人は胸ちっちゃい。

2008-10-25

http://anond.hatelabo.jp/20081025143645

個人的な推測を書いてみる。

解散総選挙報道

単純に考えれば、早期解散総選挙をしないと困る勢力があるということだろう。大まかに三つの勢力があるかな。

  • 与党内部
    • 党三役」に無理やり選対委員長をねじ込んだ古賀誠あたりは「いかにも」だな。公明党にもそういう勢力はいるだろう。
    • 動機に関しては「誰が望んでいるのか?」を確定させない限りなんとも。
  • 民主党内部
  • 報道しているマスコミ
    • 前述の「与党内部」が解散の空気を演出するために故意に「リーク」し、それを見越して全国紙は近日中の解散総選挙を想定したスケジュールを先走ってしまって、早く実現してもらわないと非常に困る、という事情があるのではないか。この辺は少し前の週刊文春で記事にもなってたし。
    • 今のところ現出していないものの、自民党政権が続くことで彼らが困る事態の発生がマスコミ内部で予見されているのではないだろうか?たとえば、テレビ新聞に大幅な規制をかける法案が進行しているとか。
Mixi未成年参加者

2008-08-20

渡辺和洋という男3

不倫騒動でフジテレビ情報番組降板を余儀なくされた山本モナさん。

不倫騒動のさ中、北京オリンピックでは北京よりスポーツキャスターとして活躍されている渡辺和洋アナウンサー

 

その渡辺和洋アナウンサーの今回の不倫紀行についてまとめたいと思います。

 

引用2ちゃんねるアナウンサー板です。

カズ教に入れば◆渡辺和洋 13◆空も飛べるよ

http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/ana/1217750297/

24 名前:名無しがお伝えします[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:07:51 ID:3+J1yjbB0

 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 11塔目

 http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/tvd/1179839815

 http://unkar.jp/read/ex21.2ch.net/tvd/1179839815/

 955 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 18:16:58 ID:1czKK7Rc0

 >>948

 こいつは常習犯

 昔、知り合いの事務所タレント卵もやられてる

 

 多分50人位は食ってると思う

 

 966 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で[sage] 投稿日:2007/05/18(金) 22:30:18 ID:16RO5anF0

 朋子さんはA氏と、こんな会話もした。

 「ドラマ、どう?」

 「いいんじゃないですか」

 実はこのとき、朋子さんはまだ放送を見たことはなかったのだが、話を適当に合わせていた。気をよくした

のか、A氏はこんなホンネも漏らしたという。

 「実はオレ、(主演の)もこみち嫌いなんだよ。仕事だからしょうがないけど」

 

 ??週刊文春より??

 969 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で[sage] 投稿日:2007/05/19(土) 21:14:24 ID:gQWbgM970

 >>959

 文春の記事ではそのフジディレクター男性ファッション雑誌モデルの経験もあるイケメン女子アナに告られたたこともあるらしい。

 ただAD時代にドラマエキストラとやっちゃって問題になったり、オーディションと称して合コンやったりしてると局内で噂になったらしい。

 17歳のタレントの卵に「俺の言うこと聞いたら売れる」ってくどいたり、18歳のタレントの卵を泥酔させてホテルに連れ込んだって書いてた。

 取材ではいっしょにホテルに行ったことは認めたんだって。

25 名前:週刊文春 2007.5.24 【久保田哲史(くぼた さとし、1969年 - )】[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:08:54 ID:k9HyBj3T0

 私を弄んだフジテレビ東京タワー演出家

 「君がどこまでやれるか見てみたい」

 仕事をエサに泥酔させた処女ラブホテルに・・・

 18歳「タレントの卵」が怒りの告発

 「ラブホテルの室内に連れ込まれると、私は服を着たままベッドの上でグラビアのようなポーズを取らされました。

 Aさんはそれをソファに座って見ていました。でも、『その程度なんだ』。『それ以上できないの』とダメ出しをされ、

 私は酔っていたこともあり、諦めてベッドに座り込んだんです。するとAさんはこう言ったんです。『オレにどうして

 ほしいの。仕事ほしいんでしょ。オレの愛人になれば?』って・・・・・・」

 その忌々しい一夜をこう振り返るのは、地方から上京してタレントを目指す十八歳の少女、浅井朋子さん(仮名)である。

  朋子さんが表情を曇らせながら続ける。

 「Aさんは独身だと聞いていましたから『愛人って?結婚してないでしょ』と言うと、『たまに会ってメシ行くとか、

 ちょっとヤルだけでいいんだ』と答えました。『そういうのできません』と断ったら、今度は『お金に困ってないの?』

 と聞いてきた。そして、Aさんは『これあげるから』と財布から一万円札を何枚か取り出し、私のカバンに詰め込んだ

 んです。びっくりして、それを取り出して返そうとした瞬間に、ベッドに押し倒されたんです・・・・・・」

 (略

 一方のA氏とは、フジテレビ連続ドラマとして放送された「東京タワー??オカンとボクと、時々、オトン

 (以下「東京タワー」)の演出を担った人物である。

 (略

 A氏の手掛けた連ドラ版「東京タワー」は、月曜午後九時枠、通称「月9」と呼ばれるフジ看板ドラマ枠で、

 今年一月から三月まで放送された。(略

 「事件」は、まさにその放送期間中の今年二月、渋谷区内で起きた。

 (略

 朋子さんがA氏と知り合ったのは昨年十一月下旬某日。渋谷区内のクラブで開催されたファッションショー

 に、朋子さんはモデルの一人として出演したのだ。

 (略

 ショーに招かれていたマスコミ関係者の一人がA氏だった。A氏はその後の打ち上げにも参加している。

 朋子さんが振り返る。

 

26 名前:25[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:09:33 ID:Au1MUZdd0

 「打ち上げカラオケ店でしたが、歌はなく、食事と会話がメインでした。Aさんは『みんなにも教えておいて』

 と、フジテレビ名刺を一枚取り出しました。私は連絡先をケータイに登録し、名刺はほかのモデルの子に

 渡しました。その席で私はAさんに自分の年齢が十八歳だと告げています。(略)

 一月から『東京タワー』をやるんだと話していたので、すごい人なんだと思いました」

 翌日、A氏はさっそくアクションを起している。ただし、この時は別の未成年女性に対してだった。

 「同じ事務所の十七歳の子がAさんに誘われ、渋谷喫茶店で会ったそうです。その後なぜかビルの屋上

 に行き、『キミがどこまで演技できるのか見せてほしい』、『まだまだだね。もっと何かできないの』などと、

 その先をほのめかすようなことを言われたらしく、『用事がある』と言ってその子は帰ってきたそうです」

 この女性は以降、A氏とは会っていないという。

 一方、十二月に入ると、今度は朋子さんにA氏からメールが届くようになる。

 「ほぼ毎日一通、夜中の一時か二時くらいの時間メールが来るようになったんです。

 (略)前の子のことがあったので警戒していたんですが、しつこいのでモデル友達と三人で会うことにしました」

 (略

 「最初はしきりに『家に来ないか』と言われたのですが、それは断り、Aさんの自宅に近いファミレス

 夜に一時間くらいお茶をしました。(略)でも『今のまま頑張っても売れないよ』とか

 『俺の言うことを聞いたら売れるよ』などと、下心があるような感じはしました。Aさんはまた仕事

 戻るらしく、帰り際にタクシー代を渡されたんですが、友達がタクシーを探している際にこう言われたんです。

 『本当は二人で会いたかった。君は可能性があると思う。君がどこまでやれるのか見てみたかった』って」

 ここでも登場した「君がどこまでやれるか見てみたい」というセリフは、朋子さんがいまも強烈に記憶する

 A氏の口癖だった。

 年は明け、いよいよ「東京タワー」のオンエアが始まると、しばしA氏からの連絡は途絶える。A氏との

やりとりが再開するのは二月に入ってからだ。

 「『紹介したい人がいる』というので、夜八時頃に渋谷東急ハンズ前で待ち合わせることにしました」

 

27 名前:25[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:10:01 ID:ajm1kbBv0

 朋子さんが警戒していたA氏と会うと決めたのには、ある事情があった。その当時、所属していた事務所

 を辞めていたのだ。その事実を知ったA氏は、朋子さんにこう語ったという。

 「仲がいい人がいるから(新しい)事務所を紹介してあげるよ。でもキミがどこまでできるか見てないし、

わからないから」

 朋子さんが続ける。

 「(略)会わせてくれる方も一緒だと思ってたのですが、『さっき忙しいと言って帰った』と、

 仕方なく二人で喫茶店に入ったんです」

 (略

 喫茶店を出てから、朋子さんはカラオケに誘われたが、A氏が向ったのは渋谷センター街にある居酒屋だった。

 「(略)『軽く飲んだら?』と勧められ、食べ物は注文せず、ビールばかり飲まされました。(略)」

 しばらくして、A氏は再びカラオケに行こうと言い出す。ところが、店を出ると、A氏の足は東急百貨店本店前を

横切り、対面の細い路地を目指していた。

 「明らかに円山町のラブホテル街に向っていました。Aさんが先を歩いていて、私が立ち止まると、『別に何もしない

 から』とか『ポーズをどこまで取れるか知りたいから、ホテルに入るだけ』なんて言うんです」

 酔いも手伝ったのか、朋子さんはA氏の言葉を信じてホテルに入ってしまった。その後の展開は、冒頭で記した

通りである。

 「押し倒され、私は抵抗も諦めました。行為の最中は『我慢すればいい』、『早く終わんないかな』とぼんやり考えて

 いました。その日、私は生理中で、避妊はされませんでした。終わると、Aさんは一人でシャワーを浴び、すぐに一緒

 にホテルを出ました。入ってからあまり時間は経っていなかったと思います。結局、お金も受け取りませんでした」

 (略

 「Aさんは別れ際に『三月いっぱいは撮影で忙しいから、終わったら連絡する』と言っていた覚えがあります。

 実際に三月から四月の下旬まで何度かメールが届きましたが、もう一切返事は出しませんでした」

 (略

 朋子さんが、人気ドラマ演出家との縁に、芸能活動の活路を見出そうとしたのは確かだが、その境遇や心境

 に巧みに付け入ったA氏の行動は卑劣極まりない。

 

28 名前:25[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:10:31 ID:QF9iGmVW0

 A氏は九十五年四月の入社以来、生え抜きの社員ディレクターとして、一貫してドラマ畑を歩んできた。

 ドラマ以外にも、舞台映画など、数々の話題作を手掛けてもいる。加えてA氏は、メンズファッション誌に

 取り上げられたことがあるほどのイケメンだ。

 「オレは女に不自由したことはない」

 A氏は朋子さんにそう豪語していたという。

 (略

 「ありえないです。ほんとうにありえない!僕はその人のことをわかっているんです。女の子のバックに

 ついているタチの悪い男のことも。週刊誌ネタを売るというのも全て知っているんです。怪文書が回った

 んですが、会社にはきちんと説明しました。ディレクターって人気商売ですから、こんな噂が立つだけで

 問題になるんですよ!」

 だが、なぜか会話が噛み合わない。どうも、A氏が主張する内容は、朋子さんの件とは全く別の女の子

 に関する問題だったようだ。その女性に関する取材だと早トチリしたのだ。

 ホテルに行ったことは認めた

 改めて、朋子さんとの関係について聞くと、激しく動揺しながらも、「飲酒」と「レイプ紛いの行為」以外は

 概ね、事実関係を認めた。

 「十一月のファッションショー打ち上げにも行きましたし、十二月にファミレスで四人で会い、お茶を飲んだ

 のも確かです。その女性と二月に渋谷喫茶店で会ったのも事実メールやりとりもしていました。その日、

 紹介しようとした社長は忙しくて彼女が到着する前に帰ったんです(その社長も同様に証言)。でもそこで解散

 してますよ。お酒も飲ませていませんし。酔わせてその後レイプなんて、ありえませんから。事実に反している

 ので、会社を通してもらえますか」

 

29 名前:25[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:11:02 ID:nWLQIRGK0

 翌日、改めてフジテレビに聞くと、広報部長名で次のような回答があった。

 「本人に聞き取りを致しましたが、ご指摘のように『無理に飲酒強要』したり『強姦をしたり』という法令

 抵触するような事はなかったと申しております。元々酒を飲みには行っていないと申しております。

 しかしながら、仕事で知り合ったモデルさんとプライベートで会ったということは認めています。そういった

 こと自体が『優越的地位の濫用』と誤解されても仕方ないことですし、好ましくなかった事だったと考えて

 おります」

 A氏が口走った怪文書騒動については、「具体性がない」と回答しなかった。

 さらに、翌日になってA氏は広報部長を通し「ホテルには行ったが、飲酒は絶対させていない」と主張を

 変えてきた。(略)その朋子さんは、頻繁にメールをもらっていたにもかかわらず、A氏に名前も

 覚えてもらえなかった。A氏からは「○○(出身地)の子」と言われていたのだ。

 「きっと、ほかにも同じような目に遭った子がいるんじゃないかと思います」

 フジテレビ売れっ子ドラマ演出家という地位を悪用し、いたいけな少女を弄んだ罪は重い。

 

30 名前:名無しがお伝えします[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 18:11:42 ID:M6ckG6yi0

 ◆◆◆久保田哲史=渡辺和洋◆◆◆

 

 ・男性ファッション雑誌モデルの経験もあるイケメン

 ・仕事の面では売れっ子会社

 ・オーディション女性の弱みにつけ込む

 ・地方出身のおのぼり女性

 ・複数女性と同時交際

 ・待ち合わせは都会のシンボリックな場所

 ・性交渉にはラブホテルなど安価な場所を選ぶ

 ・行為に際しては女性に撮影ポーズを求める

 ・変態的なセリフが口癖(「君がどこまでやれるか見てみたい」=「カズ教に入れば、空も飛べるよ」

 ・大事な時期・時間に、仕事そっちのけで変態セックスのことで頭が一杯

2008-08-02

ルポオタが非オタ彼女ノンフィクション世界を軽く紹介するための9冊+1本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

アニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のルポオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
 その上で全く知らないジャーナリズム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持って
る」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、日本ノンフィクションのこと

を紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ルポルタージュ布教する

のではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、財布的に過大な負担を伴う単行本で2000円超えるようなのは避け

たい。

できれば文庫、単行本でもブックオフでよく見かける程度にとどめたい。

あと、いくらジャーナリズム的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

社会派映画好きが「『市民ケーン』は外せない」「『アラバマ物語』ぐらい見とけ」と言っ

ても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

   報道知識はいわゆる「噂の真相」的なものを除けば、毎週週刊文春程度は見ている

    サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

中核vs核マル(立花隆講談社文庫

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「立花隆以前」を濃縮しきっていて、「立花隆

後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。児玉隆也は手に入らないし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要

最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」

試験としてはいいタスクだろうと思う。

東電OL殺人事件(佐野眞一新潮文庫)、東電OL症候群佐野眞一新潮文庫

アレって典型的な「記者が考える一般人に受け入れられそうな事件(そうオッサンが思い込

んでいるだけ。実際は著者が暴走しすぎ)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「ジャナオタとしてはこの二つは“妄想”として片付けていいと思うんだけど、率直に言っ

てどう?」って。

まあ佐野さんは『巨怪伝正力松太郎影武者たちの一世紀』(文春文庫)『カリスマ─中

内功とダイエーの「戦後」』(新潮文庫)が格段に出来がいいのだが、長すぎるんで。

テロル決算沢木耕太郎文春文庫

ある種のウヨが持ってる犯人山口二矢への憧憬と、「あーだこーだ言っても要するにロマン

は欠かせないのよ」的なナンバーをはじめとする文春ノンフィクション彼女に紹介する

いう意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも沢木耕太郎

「愚直なヒーロー」を体現する山口二矢

「庶民的なオヤジ」を体現する浅沼稲次郎

の二人をはじめとして、著者好みキャラ世界にちりばめてしまっているのが、紹介して

みたい理由。

沈黙ファイル―「瀬島龍三」とは何だったのか(共同通信社社会部:新潮文庫

たぶんこれを読んだ彼女は「魚住昭だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いと

いえば狙い。

この系譜の作品が何故か読売批判に繋がったこと、これが何故か日本推理作家協会賞を受賞

したこと、本当ならデヴィ夫人批判に繋がって、さっさと退場してもいいのに日本国内でそういった動

きがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ワンダゾーン(福本博文:文藝春秋

「やっぱりスピリチュアルとか怪しいよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『カ

ルト資本主義』(斎藤貴男文春文庫)でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、

この作品における福本さんのスタンスが好きだから。

怪しいところに自ら入り込んでそれで結局ばっさり斬る、っていう行為が、どうしても俺の

心をつかんでしまうのは、その「人を信じる」ということへの諦めきれなさがいかにもこの

人だなあと思えてしまうから。

精神世界自己啓発批判についての第一人者だしだからこそこの本に信憑性があるとは思う

けれど、一方でこれが斎藤さんなら罵詈雑言ばかりで題材にする量も半端じゃなくなるし、

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』(朝日出版社)の森達也さん

だったらきっちり40分のドキュメンタリーにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて一冊の単行本を作ってしまう、というあたり、どうして

も「「人を信じる」ということを諦めきれない一個人」としては、たとえ福本さんがそうい

キャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。

作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

絶対音感最相葉月新潮文庫

今の若年層で『のだめ』を見たことのない人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹

介してみたい。

音楽という身近でありながら遠く感じてしまう題材をどうやって料理するか。その一つの解

答が本書だと思う。主張に一貫性がないとかエピソードの取捨選択を誤っているなどの批判

も多いのだが、分かっているようで分からない主題にどうやって近づいていくか、そのアプ

ローチの仕方は単純にすごいと思うし、そこらへんを彼女に感じてもらいたくはある。

コリアン世界の旅(野村進講談社プラスアルファ文庫

在日外国人としての「目」あるいはレヴィ・ストロース的な「世界観」をオタとして教えた

い、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない日常を疑ってみる」的な感覚ジャーナリズムには共通してあるのかなという

ことを感じていて、だからこそ在日というか朝鮮半島の問題が竹島をはじめとして今でも話

題に上るのだろうと思う。

世界の中の日本人」という感覚今日さらに強まっているとするなら、その「気分」の源

在日問題にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に読ん

でもらえるかどうかを見てみたい。

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作(高沢皓司:新潮文庫

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう現在進行形の重大事件を当事者との近距離にいるというかたちでノンフィクション

化して、それが常識として受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみ

たい。

ゆきゆきて、神軍原一男監督

9本まで決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に奥崎を選んだ。

立花隆から始まって原一男で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、映像ドキュメント時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

ちなみに、あえて当事者による実録ノンフィクションははずした。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

というか、増田初めてで記法が分からんのは堪忍な。

2007-04-14

横浜ベイスターズの契約金問題についての考察

週刊文春が元球団関係者から情報を得てスクープしたことを皮切りに、各新聞でも大きく取り上げられている。

事件発覚後の会見で見せた球団社長態度や、球界倫理基準改訂後も裏金が渡されていた事も重なって、

文春の予想よりも大きな問題となってしまったように思える。

しかしながら、今回の件が例の楽天一場靖弘投手がプロ入り前に金銭を受領した問題と同様に扱われている事が疑問に感じた。

「優秀な大学生プログラマーを見つけたから5億円で契約した」「類い稀な才能をもった大学生トレーダーを見つけたから5億円で契約した」

才能あふれる大学生バスケットプレーヤー発見したから

5億円のスポンサー契約をした」

こういうニュースがあったらポジティブニュースだろ。

才能ある人材を獲得するために金を使うのは当たり前なんだよ。

那須野の場合は「大学野球に和製ランディジョンソンを見つけたから5億で契約した」だけ。

これ自体はなんら問題はないんだよ。

問題になってるのは契約金の上限を超えていたことだけだが、このルールだってよくよく考えてみれば

札束合戦で選手を奪い合うのは不毛だからやめましょう」という申し合わせで決められたものであって

直接的に倫理とか道徳という見方につながる線引きとはちょっと違う。

端的に言うと、このルールを破ったことは他球団に対しての裏切り行為に過ぎないから

謝るとしたら他の球団に「約束やぶっちゃいました、サーセン」って謝ってくれればいい。

(ただ野球チームには公共財としての側面もあるから一応社会に対しても説明する必要はある)

一人のファンとしては、むしろ5億を積んでも大学生ナンバー1(と言われた)左腕を

とろうとした球団の本気度がわかって嬉しいくらいだ。

はっきり言って、選手獲得競争(これを世間では自由枠と呼ぶ)に金銭と言う名の武器を使っていないのは、広島楽天の2球団のみだと思われる。

巨人の某外野手は父親の会社の肩代わりと称して60億、同じく某内野手は10億が使われていると現楽天監督が数年前に講演で話していた。

なぜ那須野投手ただ一人が大きく報道されたのか、なぜ情報がリークされたのか、なぜ「昔の事を調べだすのは無力であり、労力の無駄である。まずは基準を整備して、こうした事件が二度と起きないようにしよう」という論調が球界に蔓延しているのか。

西武は現選手の中にも金銭を渡した経験がある事を認めながら、その選手名は依然として明かしていない。赤い靴下を履いた選手がその中にいなければいいのだが。

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