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2021-09-23

チッソ有機水銀をたれ流さなかったら、と思う。

県を跨いだところにある鹿児島県(元)出水市民だが、水俣病の原因企業であるチッソ(いまは事業会社JNCとして分離)のクソさを「水俣病資料館」で遠足がてらに勉強したうえで、チッソが「水俣病の原因企業」とならなかった未来に想いを馳せることがある。

小学生の頃のチッソイメージといえば、水俣駅の前にあるチッソ工場の正門のゲートで、その先で何をつくっているのかは知らなかった。いまでも、当時は出水NEC液晶パネル工場があって、そこに液晶でも納品してるのだろかぐらいの認識である。... 要は、未だに何をしているのか理解していない。

チッソ工場といえば、九州なのに工場内が 50Hz の交流の電力なのはドイツから発電機を取り寄せて鹿児島県伊佐市水力発電所をつくって水俣工場送電しているから、と言うと都会の連中が「へえー」って言ってくれた。

まあ、なんというか、チッソのような大企業出水水俣も少なくて、田舎人間としてはチッソを通して熊本市大阪東京世界につながっていたような気がする。ここの製品世界中でつかわれているのだというのは、良い刺激になったね。だからチッソ水俣病を引き起こさなければ、世界規模のメーカーが近所にあったのだと思うのだ。

そして、創業者野口遵で、彼は日窒コンツェルンの始祖で、同門企業旭化成積水化学積水ハウス信越化学あるからして、チッソ水俣病がなければドイツの BASF ぐらいのポジションになれたのじゃないか想像してみるのです。ときどきね。

というわけで、チッソの後継企業である JNC には頑張ってほしいなー、と思っています

 
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