はてなキーワード: 半通夜とは
夜勤だったがほぼ警備室に詰めるだけだったので楽で時給も良く、さらに通夜ぶるまいの残りを食べさせてもらえる事もあり貧乏学生には非常に嬉しいバイトだった。
警備室には各部屋の監視カメラ映像がありそれをぼけーっと眺めている時間が大半。
お葬式は日中に終わってしまうので、俺たちが働くような夜勤の時間帯で監視カメラの映像に映るのは半通夜が終わり誰もいない祭壇だけが映されている事が多い。
それでも寝ずの番をされる方も少なからずいて明け方まで故人との別れを惜しむ人もいる。
ある日、いつものように余った寿司を頂いて警備室でウトウトしながらハッと起きると棺桶に顔を伏せて悲しんでるご遺族の映像が映ってた。
時間は夜中の1~2時位だったと思う。
「若い人なのかな?気の毒に」と思いながらそのモニターを見ていると、そのご遺族の方が突然パッと顔上げて思いきりモニターの方を見てきた。
解像度がよくないから表情は分からなんだけど、さっきまで棺桶に突っ伏して悲しんでいたご遺族の方が突然カメラの方を見つめているのは明らかだった。
監視カメラだから相手には分かりようがないんだけど、思わず怖くて目をそらしたが少ししてまたモニターに目をやるともうずーーーーっとこっちを見てるんだよ。
怖くて怖くてモニター消そうと思ったけど消し方分からなくて、モニターが視界に入らないように必死に本とか読みながら夜警から帰ってくる同僚を待った。