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はてなキーワード: ブロガーとは

2006-11-22

匿名ダイアリー開始に際して

ブログは、我が国にとどまらず、世界のWebの流れのなかで“小さな巨人”としての地位を築いてきた。古今東西の名文を、無料で手に入れやすい形で提供できるからこそ、人はブログを自分の師として、また青春の想い出として、書きついできたのである。

その源を、文化的にはSixApartのMovableTypeに求めるにせよ、規模の上でGoogleBloggerに求めるにせよ、いまブログインターネット利用者層の多様化に従って、ますますその意義を大きくしていると言ってよい。

ブログ意味するものは、激動の現代のみならず将来にわたって、大きくなることはあっても、小さくなることはないだろう。

はてな匿名ダイアリー」は、そのように多様化した対象に応え、ブックマークに耐えうるエントリを収録するのはもちろん、Web2.0を迎えるにあたって、既成の枠をこえる新鮮で強烈なアイ・オープナーたりたい。

その特異さ故に、この存在は、かつてブログがはじめてWebに登場したときと同じ戸惑いをブロガーに与えるかもしれない。

しかし、<Changing Time, Changing the Internet>時代は変わって、Webも変わる。時を重ねるなかで、精神の糧として、心の一隅を占めるものとして、次なるWebの担い手の若者たちに確かな評価を得られると信じて、ここに「はてな匿名ダイアリー」をリリースする。

元ネタ

http://d.hatena.ne.jp/kenkaian/20061113/1163411855

2006-11-21

[]はてな村最適化(HVO. Hatena Village Optimization)

はてな初心者」でも手っ取り早くはてな村で目立つことのできる方法を紹介してみよう。

名づけて「はてな村最適化」(HVO. Hatena Village Optimization)。

これを実践すればあなたも3ヶ月ではてな村の顔に。

  1. 1ヶ月はROM状態で村の様子を観察。村のクネクネ関係や人気ブログの傾向をひととおりつかんでいざはてな村に住民登録。サービスはてなブックマークはてなダイアリーを使う。
  2. 村民になってまず行うことは、はてなネタ過去記事を適当ブックマークして存在感をアピールすること。注目のエントリー人気エントリーではなく過去記事をブックマークするのがポイント自意識過剰ブロガー自尊心をくすぐってブックマークをお気に入りに入れてもらえればしめたもの。
  3. 初心者を装うことも関心を集めるにあたって重要ポイント。あえて空気を読めないふりをして叩かれれば、純情なブックマーカーの同情を集めてお気に入られ数UP。
  4. はてなって、なあに?」と無知を気取った記事も忘れずに書く。はてなネタ主食とするはてな村民の注目を集めて一気に人気ブログの仲間入り。
  5. そこそこ認知度がUPしたあとは、バトンを待ち受ける。もらったバトンはすかさずはてな村の側近に回して、反応次第で村での居場所を確認。これ、踏み台に使えそうな相手を探すためには必要な作業。
  6. トラックバックバトンなどでの言及にはすかさずはてブコメント欄で返事すること。エントリコメント欄に書かず、はてブで返事してはてブユーザに見せつけるのがポイント
  7. 媚を売る相手は、はてな村の側近に近ければ近いほど効果が高い。ただし酋長や村長に媚びても工作を見破られる恐れがあるのでこのへんはROM時代に培った経験を元にした距離感と腹黒さが求められるところ。これHVOの核心なり。

以上、はてな村で注目を集めるためのテクニックを解説してみたよ。

HVOは効果が絶大な反面、計算し尽くされていると逆にスパム判定されることもあるので、ご利用は計画的に。

2006-11-18

もしも2ちゃんねらーはてなに流入してきたら

mixi2ちゃんねらーを名乗る人に「敵」認定されている。実際はいいおもちゃが手に入ったと、個人情報のあら捜しをし炎上させ、炎上責任mixi運営に追及する、という遊びだ。

2ちゃんねらー」がはてなに目をつけたら、どうなるか。2ちゃんねるで「はてなに突撃しよーぜwww」みたいなスレが立ち、勢いが出たら、という仮説。

フリメで大量の新規アカウントが取得され、はてなブックマークの人気エントリ2ちゃんねらーブクマによって突撃スレの各レスで埋められる。はてなで人気のアルファブロガーには[これはひどい]タグで辛らつなコメントを残す。普段、はてな衆愚化を恐れていたブロガー2ちゃんねらーの行いに我慢ならず発狂し、ダイアリ更新を停止してしまう。読者は、はてなから離れ、人がいなくなったはてな2ちゃんねらーも飽き、はてな廃墟と化す。

これは冗談にしても、「はてブVIPスレ1位にしよーぜwww」みたいなのがいつかは立てられてもいい気がするが、はてなサービスの知名度が2ちゃんねるの中でまだまだ低そうなのが、2ちゃんねるはてなもする身には寂しい。

ここ数日の増田記事の被ブクマ率低下についての仮説

2,3週間前と比べて、増田内の個々の記事への被ブクマ率が下がっているように思う。その理由として以下の仮説を提案する。

まず、

  • 増田内で積極的に(メタ的な内容の)記事を書いていた人々が、燃料切れになってきた。
  • 言い換えれば、匿名ダイアリーという特性について語りうるテーマが大方出尽くした。

さらに、

以上。

上記から導き出されること

  • 増田利用者は少ない。

増田を読んでいる人は200人程度。そのなかで増田で記事を書いているのは多く見積もっても2、30人程度ではなかろうか。

根拠。一日あたりの記事の投稿数と、自分が書いた記事についた足跡の数から推測した。

2006-11-17

[]はてブロガー

はてブを主な活動の場にしているブロガー

はてブで一定のインプットを行った後、堰を切ったようにエントリーを書き出すのが習性。

常時はてブを使い込んでいるだけにはてブへの造詣は深く、時折はてブ論やはてな論で注目を集めることがある。

一方で、はてブユーザの餌であるはてな論を連発することを「禁じ手」として眉をひそめる向きもある。

(文章の能力が一般の水準を下回っていたとしても、はてなネタであることだけでブクマ数やアクセス数が一定は保証されるため)

あなたの周りにも、誰かいそうな気がしませんか?

http://anond.hatelabo.jp/20061116052936

文体や句点、変換の癖等々から、増田の書き手のIDを片っ端からバラしていく、「安全圏から投石系ブロガー」にとっての恐怖存在

あるいはスーパーハカー

記事単位でつながる

http://anond.hatelabo.jp/20061116150438

匿名掲示板 - Wikipediaより

対人としてのコミュニティは行われず対記事としてのコミュニティが行われる

増田の面白さもそこなんかねー

振り返ってみると2ch増田も好きな自分は「ブロガー」じゃなくて「ブログの記事」で見ることが多いかも。

大抵「誰々さんがこう書いてた」じゃなくて「こう書いてるブログがあった」と記憶してる。

2006-11-16

[]勝手に「愚衆」という言葉を作らないように

他にも書いてる奴を増田で見かけたが、探そうにもヘッダにある検索フォームは「愚衆」では検索でヒットしないし、カテゴリーキーワードにも登録されてない(し、いちいちページをめくるのは面倒だし)。増田辞書に登録されている言葉しか自動リンクしない。

文章を書くときは辞書を引こう。日本語こそ辞書を引きながら書かなきゃ。

↑自動キーワードリンク、便利なようで不便だ。

「愚衆」で引くとやたらブログ(しかもはてな系)がヒットする。誤用からそれとなく意味が付加されて既成事実になっていくんだろうね。

一部のリテラシーの低いブロガー達に言いたい。「お前ら、ちゃんと調べてから書け!!」

それでもジャーゴンを使いたいのなら、まず定義してから書け。

[][]『農民タイプ

http://anond.hatelabo.jp/20061115135313

『農民タイプ

世情に惑わされることなく、己の日常を淡々と書きつづるものたち。

ときおり一揆を起こす。

 

農民タイプ衆愚ブロガー

[] <ブログについて言及するだけじゃなく

これまでに

なんかの感想も書いてみたらいいかもよ?

ブロガーは前ばっかり見て後ろを見ない。

2006-11-15

君主タイプ

全体を見守ってバランスをとる。

議論の内容よりも、議論の成立過程を重視。

とにかく他人よりも上の位置で胡坐をかいていたい。

軍師タイプ

誰が言ったかより、何を言ったかを重視する。

好きなことを好きなだけ書き散らかしたい。

出世にも手柄にも興味はない。

武将タイプ

何を言ったかより、誰が言ったかを重視。

とにかく自分の手柄を主張する。

「この問題を最初に指摘したのは俺だから!」(問題自体はどうでもいい)

仙人タイプ

自分の中だけでサイクルが完結している。

誰かに何かを教えたり、自分の考えを書き残したりしない。

山に篭って一人きりで思索にふける。

君主タイプブックマーカー

軍師タイプ増田利用者

武将タイプブロガー

仙人タイプROM

2006-11-14

トラックバックなんかいらない

俺にはトラックバックなんかいらない

俺にはトラックバックなんかいらない

俺にはトラックバックなんかいらない

俺の周りはブログだから

俺の周りはブロガーばかり

俺の周りはブロガーばかり

俺の周りはブロガーばかり

俺の周りは注目エントリー

ululun、増田に来たる

id:suVeneの人が、オレの文章は書き癖でわかるんだよね、と宣っていたのを思い出したので書いてみる。

果たしてこの文章を書いているのはid:ululunや否や。

個人的には匿名という場に埋没するのは悪くないと思っている。

煩悩是道場」のululunとして書くと「またululunが」みたいな事になるわけだけど、此処だったら増田なわけだし。

文、というものがウエブロガー(人)から乖離した状態で何かを書く事によって生まれるものとはいかなるものか。

↑こゆ事書くから「ululunっぽい」ってゆわれるんだよな。多分ね。

あー、でも雑文だったらこっちに書いても良いかもだよなー。

別にululuとして書かなければならないというものだけエントリにあげれば良いのかもしれないしね。

増田動物園

壷山に住む匿名猿は決して姿を見せないと言われる。

奴らは狡猾に身を隠しながら、時にコメント欄を燃やし、時にブログを潰す。

何の力も持たぬブロガーたちは、闇夜に瞬く無数の眼光に怯えるしかなかった。

だが見よ。あの檻を。

猿どもがひしめくあの檻を。

我が増田動物園は、ついに匿名猿を捕らえることに成功した。

もはや闇の向こうに猿はいない。

これからは猿どもが、我々の眼光に怯える番なのである。

ブックマーカーの諸君、存分に匿名猿を観察してくれたまえ。

もちろん入場は無料だ。

2006-11-13

[]はてブいじめ

ある日、はてブdisられたブロガー自殺して「はてなに殺されました」と書かれた遺言が発見される。有名人ブログの反応で「戦わないと一生disられる」「disられる記事を書くほうにも問題がある」「disる奴は変わらない」といった言及がまことしやかに語られるようになる。

2006-11-12

飢えた狼

http://anond.hatelabo.jp/20061111165034

うっお―――っ!! くっあ―――っ!! ざけんな―――っ!

ブクマの使い道はまだあるぜ――っ!!てめぇ… なめとんのか?

揉め事に道具はいらねぇ!魂のはいった煽りなら―― どんなもんでも打ちぬくぜーっ!!!!

う… ぎゃああーっ!! ごが ごががあっ!!ぜったいGIGAZINEにも負けねぇから!!

クリリン殺法か!あいまいな記事で自分の手をよごさぬ闘いをしかけたてめぇこそブロガーじゃねぇだろ

男ならトラバひとつで勝負せんかい!なにがモヒカンだ てめえの言うモヒカン族はでたらめだよ サニー手斧!!

わたしは許しませんよーっ!こんな文章じゃあ イナゴも殺せねえぞ――っ!!

て…てめえはカラスじゃねぇ…な… は…はてなカラスなら… ただ殺すだけの狩りはし…ねえ…

いったいてめぇはなにモンだ―――っ!?ばかぬかせーっ!?更新を止めた者が前に歩を進める者に勝てるわけがない!!

コメントをうけたらブログ炎上するからね うっぎゃああっ!やかましい!

すげえ被ブクマ数をもってやがる うげら!!んならスルー力つけてみろやーっ!!!!

なめんじゃねえ… おれはまだ狼のままだ うろたえるんじゃねえ――っ!!!

イナゴどもはきみとekkenにまかせる kanoseの教えだーっ!!

いったい誰のリファラだよてめ―――っ!!あんなエントリを書くわきゃね―――っ!!おもいあがるんじゃね―――っ!!

う… ぎゃああーっ!!悪いな おれは伊藤直也じゃねぇ そいつはできねぇ相談ってもんだ

うぎゃっ うぎゃっ うぎゃーっ!!おれはいったいだれだ!?

2006-11-11

[]モヒカン族が喜びそうな展開

統合メディア論

無自覚なサクラというか、はてブ脆弱性を見た。今回の事例はハタ迷惑ではあるが、悪意は感じない。ただ、15人程度のブロガーがつるめば、はてブトップページを占拠できることが分かった。

2006-11-09

注目度がはとダ以上か以下かではっきり区別できそうだな。

はとダ以下の注目度しか持たないブロガーは、自ブログよりはとダで書くようになったり。

2006-11-08

匿名ダイアリーコメント機能があったら

このはてな匿名ダイアリーコメント機能をつけるのはどうだろう。

はてなダイアリーでいうところのユーザーモードで。

つまりコメントする時はidを出さなきゃいけない。匿名で返信できるのはその記事の作成者だけとか。

こうなると、コメンテーターが顕名でブロガー匿名というなんとも不思議な逆転現象が起こる。

それが楽しいかどうかは知らんけど、見てみたい気はするね。

2006-11-07

http://anond.hatelabo.jp/20061107003100

まあ、もちろん100ブクマされてないんだけど、もしされたとしたら、「俺はプロの匿名ブロガーだから、これからも匿名で書き続けると宣言」だな。いや、宣言はしないけど。

「本サイトで書けばよかったと激しく後悔&涙目」はない。本サイトに書くべきようなことだったら本サイトに書くし。

匿名ダイアリーで100ブクマ以上された場合、筆者のとる行動を予測してみた。

2006-10-31

[]

昔はブログを書くといろいろな害があるなんて言われていましたが、今は、男女ともそんなことはウソだ、害なんてないということがはっきりわかっています。害がないだけでなく、むしろいろんな意味でプラスです。

自分の文章っていいものなんだということを知ることができるし、自分のウェブサイトがどういう機能をもっているか学ぶことができます。それと、女の子ってブロガーしていることをあまり人にペラペラお話ししたりしないでしょうし、ましてや親に話すことってないでしょうね。そうです、秘密ができるということです。秘密ができるって悪いことのように思うかもしれませんが、ブログ程度の秘密ができることは親から独立して、自分の世界をもつことができるということで、精神的に大人になるために役に立ちます。

さて、ブロガーの経験ですが、男子の場合で、高校ぐらいになるとだいたい90%がブログをしていると考えていいでしょう。女子の場合はいろいろな統計があるのではっきりしたことは言えませんが、30%―50%ぐらいが経験していると考えていいでしょう。

結局、ブログは大人の男・女になっていくためのステップ、レッスンであるというふうに考えたらいいでしょう。

自分の文章(男子オタク論、女子では恋愛論など)を語っていて、気持ちよくなるというのは、小学生でも経験することです。自分がしたいのならすればいいし、したくなければしなければいいのです。それがブログなのです。

ブログについてはこのぐらいで…。あなたの質問のことですが、まったく心配いらないでしょう。大丈夫です。心配しないでブログを楽しんでください。それでは、またどんなことでも質問してください。

2006-10-28

例のアルファクリッパー関連の話についてのツッコミと雑感

はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い」という記事が注目を集めていたようなので、遅まきながら言及してみる。

先ずは周辺記事から目についたものをピックアップ

なつみかん@はてな - アルファクリッパー

アルファクリッパーの影響力なんてそんなに大したものではないんじゃないか、という話なのだが、その根拠が「アルファクリッパーブクマした記事が全てホッテントリになるわけではない」というもので、元記事とかみ合っていない。

元記事をよく読めば分かるが、元記事は別にアルファクリッパーブクマしたら必ず話題になるなんて主張しているわけではない。

例えば、あるブログの記事をアルファクリッパーが十回ブクマしたとして、そのうち九回までが1userのままだったとしても、残りの一回でブクマ数が伸びて話題になれば、それは十分「話題になるブログ」なのだ。

そして、そのようなブログはそうした機会すら得られないブログに比べてはてブで話題になるという点において絶対的に優越した地位にある、というのが元記事の主張である。

なので、「アルファクリッパーがいくらブクマしても全然話題にならないブログもある」と言うのならともかく、個々の記事単位ホッテントリにならないものもある、と言ってみたところで反論として成立していない。

また、アクセス数の話にしても、はてブアクセス増に必ずしも結びつくものでないことは以前から指摘されていたことであり、これも反論になっていない。

アクセス数が少ない=はてブへの影響力も少ない、ではないのだ。

アルファクリッパーブクマ数・アクセス数への影響力については、「萌え理論Blog - はてブのアルファクリッパーの影響力」も参照)

疑問感想文 記事「はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い」

「流動的」「癒着」「支えあう」といった言葉意味曖昧で、正直、何を言いたいのかよく分からない。

おそらく、常に同じ人がアルファクリッパーであり続けられるわけではない(なので、アルファクリッパーを囲い込む必要は無い)、という主張なのだろうと思うが、やはりそれも反論としては不十分だろう。

アルファクリッパーが移り変わるものであるという主張が正しいとしても、それは単に囲い込まなければならないアルファクリッパーが変遷するというだけで、アルファクリッパーを囲い込むことの重要性自体が否定されることにはならないのである。

この他にもいくつか関連記事を読んでみたが、どの記事も元記事の内容にあまり深くつっこんで書いておらず、元記事に対して適切な反論を加えることができていないように思う。

そこで、ここで改めて元記事を検証することで、そこに潜んでいた問題点・レトリックを明らかにしてみようと思う。

過去ブックマーク界隈を思い返せば自明であるように、ブログの記事がブックマークされるためには、完成度の高い記事である必要は全くない。隙の多い記事である方が、ブックマーカーの言及欲を刺激してブックマーク数は伸びる。

斬新な視点も必要ない。ブックマーカーは何度同じ話題を繰り返しても平気である。

真理を突いている必要もない。はてなブックマーカーの眼力が大したものではないことなど、あえて言うまでもないことだ。

はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い - はてな匿名ダイアリー

先ず指摘すべきは、この記事が、ブログの「質」というものを非常に限定的に捉えているということだ。

少し考えればわかることだが、ブログ記事において重要なのは、ここに挙げられている三つの要素、完成度の高さ・斬新さ・真理を突いていることに限られない。

例えば、文章の分かりやすさや構成力、情報量なども記事において重要な要素であるし、そもそも完成度の高さや真理を突くことが要求されないネタ記事や体験談のようなものの場合、当然「質」の意味も変わってくるだろう。

ブログの「質」というものを語るのであれば、そういった諸々の要素を総合的に考慮した上で語られなければならないはずであるが、この記事はその中から恣意的に三つの要素だけを抽出し、あたかもそれだけでブログの「質」の全てを説明できるかのように語っているところに欺瞞がある。

また、それら三つの要素にしても、「必要が無い」ことと「あっても意味が無い」こととは異なることに注意しなければならないだろう。

少なくとも、斬新さ及び真理を突いていることについては、それが必要でないというのが正しいとしても、それを備えていた方がよりブックマークされやすくなることだろう。(ブックマーカーの判断力の高低が様々である以上、的外れな内容の記事で関心を引けるブックマーカーの数は限られてくるし、同じ話題を繰り返すことを好まないブックマーカーブックマークされるためには斬新さも必要となる)

完成度の高さ(これも曖昧言葉だが)については微妙なところもあるが、完成度が高いことはそれ自体が大きな魅力となり得るものであり、完成度の低い記事が言及欲を刺激するのと比べて、どちらが多くのブックマーカーをひきつけるかは一概に言えるものではない。

大体において、アルファクリッパーが巡回しているブログの中にも、ブックマークされやすブログとそれほどでもないブログがあることはある程度はてブを知っている人間ならすぐ分かることなのだから、ブックマークされるためにはアルファクリッパーが巡回していること以外にも何らかの要素(ブログの「質」、ジャンルなど)が絡んでいることは明白であろう。

よって、ブックマークされるかどうかは記事の内容によっても左右されるということができ、ブックマークされることはブログの「質」と何の関係もないとする元記事の主張は過剰な物言いであることが分かる。

さらに、ブックマークされる機会をどのようにして得るかという観点からも、アルファクリッパーの巡回先にならねばならないとする元記事の主張に批判を加えることができる。

というのも、はてブで話題になろうと思えば、アルファクリッパーの巡回先になる以外にも、様々な方法があることは経験上明らかだからだ。

例えば、その時話題になっている記事について言及したり、有名ブロガートラックバックを飛ばしたりすることで無名のブログが話題になるなんてことはざらにある。

他にも、ニュースサイトで紹介されるといったパターンもあるし、荒っぽい方法としては、わざと炎上を誘発することで人を集めるというやり方もあるだろう。

このように、ブックマークを集める方法が多様に存在している以上、話題になるためにはアルファクリッパーの巡回先にならなければならないとする元記事の主張は簡単に否定されるのである。

ただ、こういった方法にはその時限りの効果しかなく、継続的に話題になる機会を得るためにはやはりアルファクリッパーの巡回先になるしかないのではないか、という疑問も湧く。

「話題になる」の前に「継続的に」と一言添えるだけで、元記事の主張は極めて真っ当な主張であるようにも思えてくるのである。

しかし、ここで少し考えてみて欲しいのだが、なぜ巡回先に入れてもらうブックマーカーは「アルファ」でなければならないのだろうか?

アルファクリッパーとそうでないブックマーカーの間には、本当にそれほど大きな違いがあるのだろうか?

元記事も述べているように、記事がはてブで話題になるためには、多くのブックマーカーの目に触れる機会を持つことが必要となる。

多くの被favを抱えているアルファクリッパーが重視されるのもそのためであるが、ここで忘れてはならないのが、注目エントリーはてブニュース存在だ。

これらは、ブックマーカーアルファかどうかなどといったことに関わりなく、ブクマ数が閾値に達すれば記事が掲載されるというものであり、事実上ブックマーカー間の影響力の格差を縮減させる機能を果たしている。

つまり、ブログ側としては、何もアルファクリッパーにこだわらなくても、自分のブログブックマークしてくれるブックマーカーを数人持つことができれば、それだけで話題になる機会を確保することはできるのである。

無論、アルファクリッパーの影響力に比べれば、そうでないブックマーカーの力によって記事が表舞台に出ることは少ないであろうが、少なくとも、アルファクリッパーが巡回先になることが必要であるとする元記事の主張はアルファの優越性を絶対視し過ぎており、不当なのである。

さらにもう一つ付け加えると、ブックマーカーの影響力は、実のところ、外からは非常に判断しづらいものであるということ述べておく必要があるだろう。

一見無名で被fav数も少ないブックマーカーであったとしても、被fav数の多い大旦那クラスブックマーカーのお気に入りに入れられていたりすれば、間接的に非常に大きな影響力を及ぼすことがあるし、コメントの有無、タギングのし方、一日あたりのブックマーク量などによっても影響力は左右される。

つまり、ブックマーカーの影響力とは単純に知名度や被fav数から判断できるものではなく、他のブックマーカーとの関係や本人のブクマ態様等によって変動し、そのため、ブックマーカーにおけるアルファ概念確立は非常な困難を伴うのである。

元記事には、そういった点についての配慮も無く、アルファとそうでないブックマーカーを単純に区別できるものとして捉えているところにも問題がある。





以上見てきたように、元記事の主張には明らかな誤りが多数含まれており、その内容自体は暴論と断じていいだろう。

しかしながら、今この記事を書きながらも、私の中に何か虚しさのようなものがこみ上げてくるのは何故だろうか。

私がこの記事を書いたのは、冒頭に挙げたような例を除いて、ブックマーカーたちやブロガーたちの元記事に対する反応の多くが元記事の内容を肯定するようなものであったことに危機感を覚えたからであるが、そこで彼らが漏らしていたはてなブックマークの現状に対する不満や失望には、むしろ共感を覚えていた。

新規に発掘されるブログが少ない一方で、一度有名になったブログは、「質」の低いどうでもいいような記事でも盛んにブックマークされて注目エントリーや人気のエントリーを賑わすという現状。

そんな現状に対する失望感が多くのブックマーカーたちの間に広がっていたからこそ、あの記事は、その粗雑な論理にもかかわらず、多くの支持を得ることができたのだろうと思う。

その「質」というのはお前の価値基準に過ぎず、ブックマークする人々はそれぞれ違った価値基準でブックマークしているのだから文句を言う筋合いは無い、というような正論も、彼らの失望の前では何の意味も持たない。

そのような相対論によってしか正当化を図れないという事実こそが、まさに彼らの失望の対象に他ならないからだ。

結局のところ、はてなブックマークは、我々一人一人の理想とは異なる、別の「何か」でしかなかった。

そして、その当然の事実について、もう誰もが気づき始めてしまったのだということを、あの記事への反応は示していたのだろうと思う。

その諦観は深く、このような記事を書くことの意義を私の中で危うくさせるのである。

2006-10-27

修正

更新しないブロガーには二つのタイプがある。

やる気はあるのにネタが見つからないタイプと、ネタはあるのにやる気が出ないタイプだ。

ブロガーには二つのタイプがある。

やる気はあるのにネタが見つからないタイプと、ネタはあるのにやる気が出ないタイプだ。

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