最近、本を選ぶうえで頼りにするようになったのがTwitterのおすすめ欄である。
書籍を選ぶ上では通販が体になじまず、未だに書店に足しげく通う私であったが、この方法での選書は非常にしっくりくるのだ。
1つはTwitterのおすすめが適度にノイジーなものであるからだと思う。
私はSF小説、経済の専門書、数学書などてんでバラバラな本を読んでいるが、Twitterのおすすめアルゴリズムはそのそれぞれの分野から一歩踏み出したような本を提示してくれる。
この点で、通販サイトにあるような機械的に同質のものをレコメンドする機能よりも関心を広げ新たな本にであううえで非常に役立つ。
また、レビューと異なりある本に対するツイートは主にその本を読んでほしいと考える人物によって書かれていることも馴染んだ理由だと思う。
内容の如何にかかわらず私は本に対するネガティブな評価が苦手であり(批判は必要であるが、合わない書籍を頭ごなしに低評価する人が多いと思う)、それが嫌でも目に入るのでインターネットで本を選ぶのは苦手であった。
だが、Twitterではそれを気にすることなく、自分の知らない本について知ることができるのもありがたい点である。
これらのことを考えると、Twitterで本を探すのは書店で関心がある分野の本棚を眺め、なんとなく惹かれたものを購入するというこれまでの選書に近いことをしているのだと気づいた。
今まで通り書店には通いたいと思うが、Twitterのおすすめ欄という"書店の本棚"も利用して様々な本と出合いたいと思う。