2024-07-13

記録1

私があの人のことを好きなのは何故だろう。

あの人と話していると楽しい。落ち込んでいても気が晴れる。声が聞きたくなる。話していて心地よい。冗談も通じる。趣味倫理観もそれなりに合う…

単に自分共通点が多くて、異性として魅力があるからだろうか?

あの人はよく笑う。感情が顔に出る。たまに抜けているところもあるが、頭もわるくない。すごく良くもないが、私もそんなものなので丁度いい。

怒りを露わにすることはあまりない。不満も悪口も言わない。不安はよく口にしている。自意識が強くて自分些細な欠点も気になるようだ。良いところの方が遥かに多いのに、あの人はそれにあまり気付いていないのかもしれない。

これらのあの人の特徴は「だから私はあの人が好きなのだ」と結論づけるに十分な要因だろうか。

私が自身に問いたいのは、はっきりと言ってしまえば「お前は自身人生の退屈や存在不安を埋め合わせてくれるからあの人を好きになったのではないのか?」ということだ?

まり、欠乏を満たすための恋なのか、成長するための恋なのか、ということだ。

好きになった以上、あの人としたいことは沢山ある。それは裏返せばあの人にしてほしいことだ。つまり他者への要求である自分要求を満たしてほしいがために好きになるというのは、あまり健全ではない。

大概の恋愛はそんなものだろうから、真面目に悩むほどのことではないかもしれないが。

では、私の要求がことごとく受け入れられなかったとしたらどうだろう。

それでも、あの人のためにしてあげたいことはあるだろうか。

難しい。なくはない。

しかし、私の要求けが断られ続けたとしたら、平等で対等な関係を求める私は少なからず不満を持つだろう。それは愛だと言えないのでは、というのは少し自分に大きな要求をしすぎているだろうか。

私も幾多の幼い恋愛感情を経て、人生経験も重ね、少しは自分固執せずに相手に目を向ける余裕も出てきた。

今までなら莫大に膨れ上がった自分感情に振り回されて、相手がどう感じるかなどお構いなしに突っ走り、見るも無惨な散り様を曝していた。

今回は少しはマシに立ち回れている。

純粋恋愛が出来なくなった大人の悲哀はなくはないが、成長だと前向きに捉えよう。

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