2024-06-16

漫画家小説家志望者向け「編集言葉にはこういう意味が有る」

漫画家小説家になりたくて、出版社原稿の持ち込みをしたり
賞に応募した事のある人というのは少なくないと思う。

けれど、どれだけ原稿を持ち込んだり、賞に応募してもなかなかプロデューできないという人は多いと思う。

先日、漫画編集者ラノベ編集者の人と話す機会が有ったので、漫画編集者ラノベ編集者の人が
プロ志望者に対して言う言葉の裏にはどういう意図が有るのかを聞いてみた。

先ず、漫画でもラノベでも共通するのは
プロデビューをしたいなら削る所は削る」という事を覚えて欲しい、という事だそうだ。
漫画でもラノベでもプロ志望者によくあるのが
漫画編集者読み切り1話完結の話)を求めているのに、続きを意識した漫画を出してくる人」
ラノベ編集者が1巻完結の作品を求めているのに続きを意識した漫画を出してくる人」
というのが多いそうだ。

そういった志望者に対して漫画編集者ラノベ編集者が言う言葉
漫画編集者ボリュームが凄い(又は「多い」 )ね」
ラノベ編集者「設定が盛り込まれてるね」
だそうだ。

この言葉には「そんなボリューム要らないの、削れるところを削ってみて」「そんな設定要らないの、削れるところを削ってみて」
という意味が有るそうだ。

しかし、これを理解できずに「ボリュームが多い」「設定が練り込まれてる」を誉められたと勘違いして
もっとボリュームを増やせば良いのか」「もっと設定を練り込めば良いのか」と解釈し、
そっち方向に進んでしまう人が言われた人の8割だそうだ。

厳しい言い方をすると「ボリュームが凄い(又は「多い」 )ね」又は「設定が盛り込まれてるね」と言われたら、それは
「お前は凡人だ」と言われた様なものと言える。

ここで、言われている事の裏を読み「削る」という事が出来る人は
プロ漫画家ラノベ作家になれる見込みが有る人となる。
さて、この第一ハードルクリアし「削る」という事ができたプロ志望者には、漫画編集者でもラノベ編集者でも
原稿を改めてじっくり読み「ここを直したらもう少し面白くなるんじゃないの?」という事を指摘するそうだ。

この「ここを直したらもう少し面白くなるんじゃないの?」には、
プロ志望者が「指摘された部分を直せる素直さ」を持っているかを試す意図が有るそうだ。
プロになるという事は、多数の直しを指摘される様になるという事だ。
故に、ここで「指摘された部分を直せる素直さ」のある人に対しては、編集者
より面白くするために一緒に真剣に付き合うという形になる。

漫画家でも小説家でも、プロ志望者に大事な事は「削る」を身に着ける事と「指摘された部分を直せる素直さ」を持つ事が大事という話だそうだ。
この話を参考に、プロになれる人が現れると良いなと思う。

  • いやそんなの直球でいえやw 「お前の小説要らんとこ多すぎるから削れ」でいいだろ なんで裏を読むようなコミュニケーションが発生しとるねん    ほんとにそんな非効率でアホみたい...

    • 編集ってアホが多いからマジでそういうコミュニケーションが発生する

    • 妄想の様に思えるかも知れないけれど、実際、大抵の編集はこうよ 漫画家とか小説家のプロ志望なんて何人いると思ってるの? 編集って基本的に「落とす」仕事だからね 「削り」と「...

    • 見るべきところがあるなら踏み込んで、漫画で読み切りなら40p程度、連載も視野なら3話程度で一旦完結作として読める程度に、そこで最大限面白さを伝えるためだけのページの配分にな...

      • 「次も持ってこい」って言いたくなるほどの見どころの有る人なんてそうそういないから とりあえず社交辞令として「ボリュームすごいね」「設定盛り込んでるね」って言って気分良く...

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