2024-05-15

余裕

小さい子供を見ていると、いつも余裕がない。

おもちゃを見れば自分のものだと主張し、ご飯時間も隙あらば遊ぼうとするし、いつもなにかせかせかとしている。

大人もそうだ。

満員電車では席の取り合いをするし、大きなターミナル駅では人にぶつからないように歩くよりも、相手をどかす歩き方をする方がいいと言わんばかりだ。

余裕がないのは悪いことではないと思う。

余裕に対しての考え方は【美学】の問題だ。

おれは母親からエレベーターのドアを閉めるのはかっこ悪い」と言われたことがある。

理由を聞くと「閉める」を押して縮まる時間なんてたかが知れてるから、余裕がなくてかっこ悪いということだった。

それを聞いておれは母親が余裕のない人へマウントを取っているのだと解釈した。

エレベーターの「閉める」ボタンを押す人へのマウント行為だ。

専業主婦ほど余裕があると恐ろしいものである

おれはそんな経験を通して、エレベーターの「閉める」を押せない人生もまた余裕がないと思うようになった。

それからは、必要な場面ではボタンを押すし、必要ない場面では押さないことにした。

そうすると自分気持ちが少し分かるようになった。

今おれは「閉める」ボタンを押したいほど焦ってるな。とか

「閉める」ボタンを押せないほど無気力だな。と。

何かをクローズアップすることで、自身の深掘りができるいい経験だった。

次は【美学】について投稿しようと思う。

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