以前、若手俳優(現在はもう若手ではないが……)を推していて、舞台や各種イベント、コンサートなどに足を運んでいた。体調を崩して以来、ぱったりと行くのを止めてしまったが、今は止めてよかったと思っている。
当初は楽しかった。成長を見られるのがうれしい。
イベントで間近で見ることができると美しさに驚く。
しかし、どんどん不満が見えるようになる。
もう別の若手に抜かされてる。
本人がどういう方向に行きたいのか分からない。
ファンレターなどで送ることはしなかったが、イベント帰りにオタク友人とギャーギャー文句たれることはあったし、SNSの鍵垢で不満を流すこともあった。
多分、「こっちが金払ってるんだから、このぐらいの不満は出してもいいだろう」というのがあった。
体調を崩して現場に行かなくなり、ファンとつながっていたSNSアカウントからも離れた。そうすると、「正直俳優が伸びようが芽が出なかろうが自分には全く関係がない」ということがよくわかった。
もちろん活躍してもっと知れ渡ってほしいけれど、自分が望む方向と、本人のそれは全然違うかもしれない。犯罪に手を染めない限りは本人がどう生きようが、どんな仕事をしようが自由だし、仕事に対する姿勢も関係ないのだ。
気がつくと自他境界が曖昧になっているが、ファンダムにいると「オタクこそが理解者なんだし言ってあげないと」みたいな感覚に陥りやすい。
推し活は脳がやられるので辞められる人間は幸いである
ドルヲタとかおっかけとか、昔ながらのネーミングだと間違いなくバカにしてた行為なのに、推し活って名前にした途端、急に肯定的に扱うのはなんなんやろうな