彼女と会うまでは、ずっと「足りない」「できない」とか思い込んでいた人生だった。
彼女は僕ととにかく違っていた。
一般には明るいと形容されるのかもしれない。情緒が安定していて、多くのことを前向きに捉えられる人だった。
どんどん惹きつけられた。生涯で1番勇気を出してアプローチしたら、なんと付き合えることになった。
かなり嬉しかった。
彼女は、一緒にどこに行っても、何をしても「幸せだね」と何かにつけて言ってくれた。彼女は自身のことを「嘘が苦手なタイプだ」とよく話していた。僕もそう感じた。僕も、彼女はなんでも素直に話してくれているように感じられた。
単純に育ちがいい人なんだと思われた。
何かと勘ぐりが強い僕には、そんな彼女とのやり取り一つ一つが本当に衝撃的だった。いつでも、素直で正直で、それでいて感情的には終始しないやりとり。一緒に過ごす時間は、僕の体に染みついた皮肉さや生きづらさを少しずつ溶かしてくれた感じがした。
ある日、彼女にそんな感覚のことを伝えた。すると、彼女はケラケラと笑って「あなたって本当に面白いね。ずっと一緒にいてもわかんないことばっかりだね」と言った。
それからほどなくして、ようやく「ああ、俺はもう十分に恵まれていたじゃないか」と思えるようになった。回復できたと思った。健康な人に癒してもらう中で、暖かい気持ちのようなものが自分を満たしていいくれたんだと思った。
次の日にプロポーズした。
この人といると楽しい……とかも、もちろんそうだけど、この人と過ごせること、その毎日が本当にありがたいことに気がつけたんだ。
そして、同時にこんな幸せな時間はずっとずっと続いていく訳ではないことにも気がついた。
ありがてぇ、ありがてぇ。
感謝を込めて、彼女の肩を揉むと「あー、幸せだわ〜」と言ってもらえるんだ。何言ってやがんだ、それはコッチのセリフだよ。
僕は幸せです。
彼女とは、ずっと一緒にいたいです。
ずっと続いていく訳じゃない、この日々を大切にしなくちゃなぁ。
気に入られるように、毎日がんばるぞー。
なんで急にその話を書いたの?
一昨年の今頃にね、妻がワリと大きめの手術をしたことを思い出してね。 こういう話も、あまり書くところってなくて。 名前を隠して楽しい日記。
一生結婚できない男ばかりの場所に書くのはむごすぎる
いや、別に酷くないやろ。むしろこの時間にいるようなの専業のオバさんばっかりだからお花畑にはちょうどいいだろ。
ということは手術成功したんだね 幸せそうで何よりだ
一昨年前に思い出したことをなんで急に書いたの?
なんか今の60代みたいな感覚のやつだな。女に幻想見すぎだろ
ケラケラと笑う女フェチ増田定期的に現れるよね
さっさと離婚しろ
ええ話や
文体と展開と心理描写で創作がわかるようになった
こういうやりとりを90年代後半のギャルゲのセリフで良く見るから、 結婚生活20年~30年というのは若者のうそまつなどではなく、事実なのではないだろうか。 文章からも40~50代さを感...
この文章をそのまま奥さんに見せればいいのに
女の書いた創作日記 本当の情緒安定者は情緒不安定者と結婚したりしない 20年もいたら互いにDV被害を主張するメンヘラカップルになってる
異性への関心をそういうふうにしか示せないのって、よくないよ?
はいはい。