2023-07-01

信じている神様はいますか?

帰宅途中、「すみません」と声がしたので振り返ると、声をかけてきたのは20代前半と思われる女の子二人組だった。

一人は欧米系でもう一人はアジア系。近くに語学学校があるのでそこの生徒さんかなーと思って、立ち止まってしまった。

二人とも名札を付けていた。イエスなんとか所属……と見えたので、あ、これ宗教系の声掛けだったか、と気付く。

人通りはそれなりにある通りなので、まぁおかしな事にはならないだろうと思って、そのまま話を聞いてみた。

「あのー、皆さんにお尋ねしているのですが、あなたには人生目標はありますか?」

たどたどしい口調でそう質問された。

えー、そんなのないよ。今も残業して買えるところだし、毎日生きるので精一杯だよ。

「いえ……特には。ないです」

「では、信じている神様はいますか?」

無宗教なので、ないと答える。

神様はいると思いますか?」

「私は信じている神様はいないけど、信じること自体はよりどころになるから、信じている人にとっては、神様はいるんじゃないですかね。」

そう答えた後、二人組はにこやかな笑顔で「ありがとうございましたー」とお辞儀をした後、去って行った。声掛けのノルマとかだったのかな。

家に着いた後、コミケ原稿しながらからやり取りを思いだしたんだけど、あー、信じている神様いたわ、ってなった。彼女らが求めていた意味とは違うけど、刀の付喪神ジャンル刀剣〇舞だ)についてのあれこれで何万字も文字を書いて本出してるんだから、それは信じていると言えるわ。同人誌を出すのは宗教めいてる。

  • 声掛けのノルマとかだったのかな いや普通にガチ勧誘目的ですが 君はその返答によって勧誘対象から外れたというだけだよ

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