リモートワーク終わって、近くの気になってた天ぷら屋さんに入ったよ。
平日なのか店内の客は数人しか入っておらず、手早く天ぷら丼を30分前に注文したよ。
しかし来ない。一向に来ない。
オーダーが通ってないのか?いやあそんなはずは。こんなにお客さん少ないし。
お腹がすいたより、待ってる時間がもったいないという気持ちが背中を急かす。
遅い。遅い。
あと3分、いや5分だけ待ってこなければ、店をでよう。
でもオーダーミスなのかも。
思考ループに苦しみながら、コートの袖を通していたら、丼がきた。
美味しい、美味しいよ。
でも待ってた時間に比べれば、そんな美味しくない。
やっぱ忘れられてたのか、なんかサクサクしてないぐにゃぐにゃしてる。
待たされた時間に勝手に上がっていった期待値が、しおしおと自分勝手に萎えていく。
私みたいに人生の旬が過ぎた味が少しする。
店員さんは愛想がよいだけに残念だった。
一歩一歩コツコツ歩きながら、無心の中にも思いはめぐる。
尊敬する大好きだった方が亡くなって数年たった事。
歩みを止めて、上を見上げて息を吐き出す。
冷たい黒色に温かい白色が混ざって消えるのを、ただみてた。
おいしいごはんのおかげかな。