すごく面白いのだが万人受けはしない、とある傑作漫画のレビューを書いた。発売日を過ぎてしばらくしても一向にレビューがつかないので、一番乗りってあんまり好きじゃないんだよなと思いつつ某レビューサイトに投稿したが、思わぬ方向性の後悔を抱えてしまう事になった。
というのも、私がレビューを書いた後になってから続々とレビューが投稿されたのだが、そのいくらかに私が書いたレビューとかなり被っている内容のものがみられるのだ。
そんなこといったって同じもんを読んで感想を書いたんだから同じような内容になるのも当然だろう? と思う人もあるかもしれない。だが、私の書いたのは感想というよりは作品の解釈であり、しかも書いた自分ですら深読みのし過ぎだと思いつつ、また、別の解釈も何パターンかあり得るとも考えるようなものなのだ。
もしも私のレビューを漫画の作者が読んだら、「そんなつもりで書いていませんけど」と言うかもしれない……でも、私自身はそのように解釈した上でその漫画が好きなのだ。あくまでレビューと作品は別物なのであり、私が考え感じた事をそのまま書くのは、私個人の表現の自由のはず。
某レビューサイトは結構その漫画業界では有名なところで、作者や編集部もチェックしているような場所だ。そこに私が書き込んだレビューが後続でレビューを書いた人たちをかなり毒している。影響の波及先は某レビューサイトだけにとどまらず、他のレビューサイトやツイッターにまで広がってしまった。
私の書いたレビューは意外なほどいいねが付けられている。だが、だからといって正しい訳じゃないのに。私がしたのはとんだ余計なお世話だったのかもしれない。