フィクションだと実話系の怪談とちがい、綺麗なオチや筋が通ったストーリーが必要になる。だから、フィクションの怪談を読んでいると「なんて綺麗な話なんだ!」と思う。
実話系怪談は怖い体験をした人の話をそのままアウトプットすればいい
そして、おそらく視聴者や読者が「むちゃくちゃ怖い!面白い!」と思えるようなクオリティの怪談はごく一部
怪談師として人気がでればたくさんのファンが怪談を提供してくれるんだろうが
人気がない人はガンガン取材に行かないといけないし経費もかかる。
その点、フィクション作家は自分の頭の中に浮かんだことを文字や漫画に起こせばいい
物語をグロテスクにしようとすればいくらでもできる(しかし、派手な展開にすればフィクションっぽさがでる)
怪談師は怪談師で話術や取材をする人から詳細な情報を引き出すコミュニケーション能力が必要になる。
こうして考えると実話怪談と作家が書くフィクション怪談は全然別ジャンルで
受けとる側が実話怪談が好きかホラー小説が好きか好みによって評価がわかれるんだろうな
実話怪談が好きな人がホラー小説を読むと「どうせ作り話だし!」と冷めてしまうかもしれない
怪談師とフィクションホラー作家はどちらが有利かなんて結局決められないんだろうな。別々のジャンルだから。ラーメン屋で食べるラーメンとカップヌードルどちらが好きですか?と聞いているようなものか
お笑い芸人が作家の怪談を丸々パクって話すなんて事件があったそうだけれども、せっかく怪談を話す機会を得たんだから取材すればよかったのに