変な時間に目が覚めてお腹空いてきた。おばあちゃんの唐揚げが食べたい。
もう祖母は認知症もあり料理してないし、事故がないように祖父母宅はガスも使えないようしてる。だからもう二度と唐揚げを作ってもらえるわけがない。
最後に食べたのはいつだろう、中学生のときか?認知症になるちょい前も、遊びに行ったら近くのヤオコーのお寿司とかお刺身出してくれていたわけ。祖母からすればそれが間違いのない最大限のおもてなしで、もちろんうれしかったけど、こんなことなら唐揚げをリクエストして横で作り方を教わればよかったなとたまに思う。悲しいね。
だいぶ記憶はおぼろげで、たしか手羽中を使った甘め味付けの唐揚げだった気がする。たぶん。祖母はお惣菜作る仕事をしてたらしいので、どこかのお店の唐揚げの味だったのかもしれない。あるいは、昔の人ゆえに小さい頃から大家族の飯炊きを担当していたとのことなので彼女の実家の味かも。はたまた何かの雑誌やテレビで見た味を自分なりに改良していたのかもしれない。
もはや思い出の中の味なので、美化されて一番好きな食べ物になっているわ、おばあちゃんの唐揚げ。ウケる。あーーほんとに作り方聞いておけばよかった。改めて食べたらただの唐揚げなのに、孫たちのために出来立てを食べさせてくれるから一等おいしい!!とか、そういう検証もできない。祖母はもう料理できないことに負い目を感じているから作り方さえ聞けないよ。病気って残酷だね。
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そのうち記憶が飛んで孫や娘息子の顔も分からなくなるんだ。知らない人ばかりで恐いって言うようになるんだ。うちがそうだった。
そうか…自分はたまたまいままで人の死などにも直面したことなくて、どんな気持ちでいればいいのか分からない。でも、こっちだけでもいまからたくさん記憶しようと改めて思ったよ...
一年に一回ぐらい顔に光が差して娘の顔と名前を思い出して名前呼んで呼ばれて、親子で泣いてたよ。死んだ人が生き返ったみたいだった。すまんね、こんな話。機嫌のいいときの写真...
こちらこそ、つらいことを思い出せて申し訳ない。本当に参考になるよ。
俺は思い出されないサイドだったんだw娘息子でもやっぱり好きな子供はいるみたいだった。他の兄弟も呼ばれなかったけど、名前呼ばれないのは寂しいね。
こちらこそ、つらいことを思い出せて申し訳ない。本当に参考になるよ。
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