2022-04-20

妻が家を出る準備をしていて、俺は泣いている

妻は精神病だ。

妄想症があり、隣人宅に潜伏している悪の集団に常に嫌がらせを受けているという。たとえば、部屋に糸くずが落ちていたらそれは「悪の集団が銃で我が家に発砲した証拠」であり、一生懸命それを集めて「証拠保全」していたりする。ちな、俺も悪の集団とつながっていて味方がいないらしい。

もうこんな家にいられない、と妻は家を出ていくそうだ。1年ほど前にも同様のことがあり、その時は精神科に緊急入院させた。あまり良くはならなかった。それから何度も、もう嫌だ家を出る!啖呵を切る?ことがあった。この間、家を出てホテルに数泊して戻ってきた。

主治医相談した。常軌を逸した思考を繰り広げる妻だが、幸いにも自分生活する能力は残っており、しばらくギリギリ生活できるくらいの障害者年金貯金はある。しばらく好きにさせてみても良いのではと言われた。つまり家出させて別居してみてはどうか?ということだ。

妻が精神病になってしまったのはきっと自分に原因がある。自営業だった店を畳んで転職したが、給料は多くない。その過程で、将来への不安や不満が、怪物になって妻を襲っている。そういう感じがある。

病気にさせた妻に申し訳ない気持ちと、単純に妻が家を出ていく悲しさや寂しさ、しかし糸くずを集める妻に「またお隣さんと結託して銃!」と怒鳴られることがなくなる安堵感とか

処理しきれずにおっさんが一人部屋で泣いている

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