オタクは作品のメッセージ性に向き合う度に思想関連の造詣は深くなるが、今現在の政治について関心を持てるかどうかは無関係だな。
今現在の政治のゴタゴタした時事トピックに物申そう首を突っ込もうとしたがるのはゴシップ感度が高いうちだけの若気の至りのようなものだ。国際情勢への関心くらいならまだわかるが国内政治ニュースを消費するなんてしょうもないゴシップ趣味の域と言えよう。
それに思想の分野は政治よりもまず経済学的教養との結合が深い分野であって、そちらの土台を整えたほうが作品に込められた社会的要素を理解しやすくなる事が多いだろう。それが欠けた者は思想を右か左かの一軸の対立くらいでしか語れないのでお察し。しかも政治への関心から知識を得てきた人は知識が偏りやすいのでより認識が一面的で浅薄だ。しかしそうして社会派なオタクになったところで、作者と共同オナニーができる達者な豚であるか、はたまた萌えやミーム的なデータベース消費ができる程度にはオタクぶれる豚であるか程度の些細な差しか生まれない。いずれにしろ自分が楽しむために消費する趣味の域の話にすぎない。それを通して大層なポーズを取ろうとするか否かも好きずきだ。