わたしはクリスマスに生まれたけど、死ぬときもクリスマスに死ぬと思う。
これから日本は貧しくなる一方なんだからそれをよく考えてから動きなさい。
そんなことを日本の凋落がここまでとは予想されていなかったバブル崩壊の頃から言ってたらしい。
この子はなかなか結婚しないけど〇〇才には結婚するからそれほど心配しなくてもいい。
ひ孫の顔を見せるために母と一緒に訪れた帰りに、やっぱり当たったよね、
と母にそのことを言われるまで忘れかけていた中学生の頃のエピソードだったが確かにそのとおりになった。
あまりに不相応な場所に思えたから尋ねようとしたら先回りして母が答えた。
お前らが物心ついた頃にはあれだったけれど、
そういえばかなり薄っすらだけど、曾祖母ちゃんの家で遊んでたとき
おつきの人に何人も囲まれたおじいが来ていたことが記憶に残ってる。
へーそうなのかあ、親類のことだからって何でもわかってるわけではないんだねえ。
でも何で教えてくれなかったのだろうか?
けど、死んだら葬式の場所のことで理由を聞かれるからそのときには教えていい、と言ったらしい。
嘘みたいな話過ぎて怖い。
まあいいや。