よく行く場所として見晴らしが良い所があり、そこからだと周りの景色がよく見える。
その景色を見て、気づくことがいくつかあった。
まず山が遠い。
自分は山が近い田舎で育っており隣の市や町に行くのでも、山のそばを通ったり、山を越えていかなくてはならない。
日が照った時に見える山の斜面の影や山々が連なっている様子など確認できるぐらいの近さだ。
その山がここだと遠く小さく見える。
ぼんやりと山の姿が確認できるが、灰色のように遠くでぼやけて見えるだけで、詳しい様子までは確認できない。
また鉄塔の数も多いなと感じた。
最初は、この鉄塔に関して気づいていなかったのだが、鉄塔の明かりの点滅を見て気がついた。
点滅している明かりが多いなと思ったのが、最初の気づきである。
都会の夜景は好きだ。
その夜景の中でも点滅しているライトがいくつかあるのだが、それも景色を良いものにしているように感じる。
さっき話した鉄塔の光もそうだが、ビルに取り付けられたライトも点滅しているものがある。
これらのライトが光っている様子を見ている時は、自然と心が落ち着く。
炎を見ている時の感覚やループしているgif画像を見ている時の感覚に近い。
VA11-Hall-aというゲームがあるのだが、そのゲームの最初のメニュー画面を見ている感覚にも似ている。
この景色の光の1つ1つが人々の生活によって作られる光である。
自分がいる場所は、あまり人気のない場所で、自分の周辺は暗く人もいない。
反対側の景色は、正面側と比べて建物が少なく光も少ないため、対照的な様子になっている。
少し歩いたら、人気の多い場所に出ることができる。
また、ここに来たい。
そう思った。