社員のほとんどが親会社の人が占めていて、子会社の社員が少数混ざる形で配属された。
良くも悪くも古い体質で仲間とか、助け合いを重視して
子会社の僕たちも、同様だった。
けれど
「プロパー」と半ば蔑称気味に呼ばれて、少しだけ違う待遇だった。
有給の数が違うとか、そもそも親会社の社員とは違って祝日は休みじゃないとか。
「俺は親とか子とか関係なく、対等にあつかう!仲間だから!」と
ワンピースが好きな上司は「仲間」を強調して励ましてくれてた。
僕が務めていた間には、親会社の人たちが何人か退職して、その度に規模の大小の差はあれど、必ず送別会が行われていた。
しかし最後の日、あれほど「仲間」を強調していた上司は、僕より先に帰ってしまった。
結局、心のどこかで「こいつら子会社のヤツら」って区別されてたんだろうなあ、と思う。
ずーっと思っている。