2021-10-15

結局、仲間なんかではなかったと

とある製造業の子会社入社した。

配属部署20人程度の社員がいて

社員ほとんどが親会社の人が占めていて、子会社社員が少数混ざる形で配属された。

良くも悪くも古い体質で仲間とか、助け合いを重視して

みんなで残業して退社時間が揃うように業務をこなしていた。

子会社の僕たちも、同様だった。

けれど

プロパー」と半ば蔑称気味に呼ばれて、少しだけ違う待遇だった。

給料の額はもちろん、昇給チャンスの違い、

有給の数が違うとか、そもそも親会社社員とは違って祝日休みじゃないとか。

でもそれは「そういう契約から」それに、だとしても

「俺は親とか子とか関係なく、対等にあつかう!仲間だから!」と

ワンピースが好きな上司は「仲間」を強調して励ましてくれてた。

微妙に感じる被差別感に嫌気がさして退職することにした。

僕が務めていた間には、親会社の人たちが何人か退職して、その度に規模の大小の差はあれど、必ず送別会が行われていた。

なので僕も退職するとき、送り出してもらえると思っていた。

しか最後の日、あれほど「仲間」を強調していた上司は、僕より先に帰ってしまった。


結局、心のどこかで「こいつら子会社のヤツら」って区別されてたんだろうなあ、と思う。

ずーっと思っている。

その会社を辞めて、5年経った今も、あのうっすらとした「お前らは別」という空気が忘れられない。

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