年に一回、飲食がからむあるイベントの主催をやっている。といっても、仕事よりは趣味に近い、利益はほぼ出ないようなレベルのもの。
いまはちょっと大きくなったけど、最初のころは規模も小さくて、自分はボランティアどころか持ち出しもしていた。ただ、他の仕事に繋がったりもしていたし、なにより自分が楽しく、参加してくれる人もポジティブで、規模もまあ大きくなっていって、自分にとっては大切な仕事だった。
コロナ禍になって、去年は中止にした。今年はとても迷った。迷って、少し進行して、でも結局止めた。他のイベントとかよりも判断する悩ましさは少ないかもしれない。飲食からむと、どうしようもないというか、諦めがつく。
自分が怖いのは、そこにあった「強制力」のようなものが失われている感覚があることだ。また来年ねと、参加者と別れたのにその来年がなくて、行くか行かないか、選ぶ時間ができてしまう。毎年バイトしてくれていた人へ中止の連絡をしたら、返事がこないとか、地味に辛い。別に行かなくてもいいんだよな、と冷静?になってしまうんだと思う。
去年はまだ繋がっている、次に繋ごうという気持ちが感じられたけど、今年はみょうに、ぷつんと糸が切れたような感覚がある。だからか、自分はFUJI ROCK開催は、今はないよなと明確に思いながら、怒れなかった。こんなに小さいイベントでもそうなんだ、大きくなったイベントは、断絶は怖いだろうと思う。
やるかどうするか悩んでいたときは、飲食のイベントはもちろん、音楽イベント、物販イベント、舞台や講演会、展覧会、学園祭お祭りまで、色々な規模、種類の人が集まるイベントのサイトをいくつもまわっていた。対策の参考だとかいうより、同じように悩んでいる人たちを探していたような気がする。誰か正解?にたどり着いた人はいないかなとか思ったりもした。
来年、イベントができるような状況になったとして、自分はイベントをするだろうか。したとして、それは前と同じイベントなんだろうか。
どういう趣旨のイベントだとしても、そういう場は貴重だわ。 フジロックはまぁさすがに擁護出来ない規模だが、個人でそういう活動してる人は尊敬する。