最近、ウレタンマスクを目の敵にする人が目に付くので違和感を覚えている。曰く、「ウレタンマスクは感染予防効果に欠けるから禁止にせよ」「ウレタンマスクを着ける奴は情弱」といった具合に、ウレタンマスク=マスク無しと同等、という主張をする。
自分がウレタンマスクについて知っている情報は例えば下記の通りで、少し古い。(同時期に類似の記事が多く見られたので例として示す)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fd6c3bec5b62f31c1fe4eb8
この記事には何の異論もない。ここから、ウレタンマスクより、隙間を無くした不織布マスクを選択した方が良い、という結論を導くのは極めて妥当だ。
しかし、これらのデータは、あくまで飛沫量の多寡のみを示すもので、これが例えば実行再生産数にどういうインパクトを与えるか?ということは示していない。富岳の飛沫シミュレーションもそうだが、「で、どれぐらい感染拡大/予防ができるの?」には答えられない。
なので、ウレタンマスクと感染拡大の関係を直接示すデータがあれば是非示して欲しい。
なんというか、「不織布マスクを強く推奨する」は良いと思うんだけど、「ウレタンマスクは禁止」はなんか違う、と思っちゃうんだよね。あと、自分は科学的に考えてる、ウレタンマスクしてるやつはバカ、という見下しが滲み出てるのもとても嫌だ。正しい根拠があれば嫌な気持ちになってもまぁしゃーないと思うけど、根拠無し(というか弱い)だからモヤモヤする。
「世の中の為を思って」ウレタンマスク禁止を呼び掛けるなら、一番いいのは外出自粛の呼びかけですよ、とも思う。まず外出しない、があって、やむを得ないなら人に近づかない、があって、それでもやむを得ないならマスク、だからね。不織布マスクつけてるからオッケーじゃないんだよマジで。