40代前半女性、結婚しているが、夫以外の男性と夜ふたりでご飯やお酒に行ったりする。年に2回から4回くらい会う人が複数人おり、大抵が既婚で、仕事がらみの知人友人が多いが仕事とは全く関係ない人もいる。ご飯やお酒に行って何がどうなるかというと、何もどうもならず、ただご飯とお酒を楽しんで、取り止めもなく喋って、愚痴ったり笑ったりして、またねと言って帰る。セクシーな感じにはならないし、期待もしていない。要するに、不義理はしていない。
悪いことは全くしていない自信があるのだが、何となく男性の配偶者に悪いような気がしてしまう。男性の方も、配偶者の方に何となく隠している節がある。私は自分の夫には、仕事がらみの人、もしくはただ友人と食事に行くと言ってあるが、性別について取り立てて言及することはない。隠すつもりはないが、詳細を説明するつもりもない。
社会経験を積み地位も収入もそれなりに得ることができたころ、話の合う同性の友人がどんどん少なくなっていった。見ているものが違う、ライフスタイルが違う、人生の目標が違う。これはもうしょうがない。話は主流派ではないのだ。でも同時に、話の合う男性の友人が作れるようになってきた。自由と責任の醍醐味、仕事を通じて成し遂げたいこと、社会の中で自分をどうやって使い切っていくのか。そんな話を衒うことなくできる相手が、偶然男性だった。私が社会で得た役割を私と同様に担っている人に、偶然男性が多かったというだけだった。
男性同士で何に臆することなくご飯やお酒に行って、愚痴り合い励まし合えるのが羨ましい。同じことをするにも、私はなんだかコソコソとしなければいけないようだ。