あの宣伝が失敗だったことに関してはまあ擁護の余地はないと思う。
ただ、あれは『性的魅力のアピール』を売りにしていない普段使いのタイツが求められている企業が、その顧客の好みを無視して性的な要素を匂わせるイラストを宣伝に起用したというターゲティング上のミスマッチが問題なだけであって、あの『衣服の持つ性的な魅力をアピールする』という宣伝手法が”悪”かと言ったらそれはNOだろう。
当然だが、性的魅力を売りにしている衣服もあるし、そういう商品を求めている人もいる。
これは極端なエロや媚びを目的にしたファッションだけの話ではなく、もっとマイルドに異性から可愛いとか色気のあるという風に思われたいと思って衣服が選ばれることもある。
あるいは人の目線ではなく自己表現としてセクシー系のファッションを好む人もいるだろう。
また、これは女だけでなく男のファッションに関しも言えることだ。
もちろんそれが全てではないが、広い意味での(エロ目線に限らず)性的な魅力というものはファッションにおいて重要な一要素であることは間違いない。
ATUGIのタイツの宣伝のような『性的な魅力がアピールされている宣伝』そのものを悪とまで言ってしまうと、ファッションの持つそうした要素すべてを否定することになってしまう。