大学時代の友人たちとの飲み会の席で「海外と違って日本のwebサービス関連企業はパッとしたところがないね」という話題の中での発言だった
その後その場ではてなについて誰かが何か言うこともなく、いつものように馬鹿話をしながら飲み会は遅くまで続いた
それから数年後、勤務先企業の旧態依然とした経営方針や無能な経営陣に嫌気が差した私は転職活動をはじめていた
色々な企業の情報を集める中で、不意に友人の呟きが脳内に蘇った「はてなはgoogleだよ…か」
そして私ははてなに転職し、そして1年ほどしてはてなを退職した
はてなへの転職は自分自身が決断したことだとはいえ、友人の台詞が一因であることは間違いない
私はその年の年末、大学の友人たちで集まった忘年会の席上で友人にその発言の真意を問い質した
「かなり前の話だけどさ、“はてなはgoogleだ”って言ってたよな 実際勤務してみたら全然違ったんだけどどういうことだよ」
「もう辞めるけどな でもどこがgoogleなんだよ お前のせいで酷い目にあったんだぞこっちは」
私がそう問い詰めると友人は爆笑した
「googleって言ったんじゃねーよ ぐう狂だよぐう狂 はてなはぐうの音も出ないほど狂ってるっていう意味」
友人のこんなくだらない発言のせいで私のキャリアは狂ってしまったのかと思いながらその日は浴びるように酒を呑んだ
呑んでも呑んでもなぜか全く酔わなかった